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題材別
以前の短歌
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2026年の短歌


 2026.04 コイ三尾頭さし寄せ潜みたり餌をやる前の池の静寂
 2026.04 うららかに陽のさす池を眺むればコイゆうぜんと泳ぐ水底

 我が家の池には、亡父の形見(マゴイ)一匹、私が買ったヒゴイ2匹。加えて、何処から迷い込んだか得体の知れない魚(たぶんハエ)が5匹、仲良く暮らしています。餌をやろうとガラス戸を開けると、条件反射で餌場に殺到します。

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   2026.04 シャッターが上がるやいなやツバクラメ滑るが如く車庫を出入りす

 近年、めっきりツバメの数が減ってきたという印象があります。特に去年は、我が家の近くではほとんどツバメを見かけませんでした。しかし、今年は4/17 車庫のシャッターが開くやいなやツバメが飛び込んできて、出たり入ったりを繰り返しました!
 上の短歌は、心情(嬉しいのかイヤなのか)が判然としません。そうなんです、複雑なんです。ツバメが来て嬉しい気持ちと、この車庫で子育てをされては困るという気持ちと、交錯したまま作句しました。例えば次のようになるのでしょうか?
もし嬉しいのなら ⇒
シャッターが上がるやいなやツバクラメ滑るが如く入りて安らふ
もし困るのなら  ⇒
シャッターが上がるやいなやツバクラメ滑るが如く入りて留まる

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 2026.04 夕映えの空赤らかに燃ゆれども西にかかれる陽は力なし
 2026.04 萌へ出でし草の青さに春の日の包むがごとく生命いのち吹き込む
 2026.04 山里にたどたどしくも鶯の声のわたりて春咲かんとす
 2026.04 たちまちに山盛り上がる大空をおほふばかりに春のあけぼの
 2026.04 ほのぼのと桜ゆたかに咲き盛り風吹くときに山ごと揺るる

 今年の桜もあでやかに咲き誇り、そして、惜しむ間もなく花びらを散らしています。せっかく一年かけて花を咲かせたのに、何とも潔いこと! あと何度、この光景に出会うことが出来るのでしょうか? ……それにしても、まさに「青春」。心浮き立ついい季節を迎えました。

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 2026.04 1泊2日で、しまなみ海道〜道後温泉へ小旅行に出かけました。                     


【因島:村上水軍城本丸】
瀬戸内の安全守れる水軍の城に登りて春風しゅんぷうに立つ


【瀬戸田:耕三寺・未来心の丘】
石段を踏みしめ登る耕三寺東照宮の面影残し

陽を浴びて未来心の丘真っ白に輝き放ち心解けゆく

銀白に陽を浴びて立つ大理石心の垢を浄化せんとす



【松山:道後温泉】
りたれば湯婆婆のご案内あないひとのゆかしき道後温泉


鯛めしをとろり一口あぢはへば舌に広がる道後のかほり


【松山:松山城】
さくらさくらさくらさくらとさくら咲きひとの行き交ふ城山あたり

したたかに守り固めし松山の城の桜は今まっ盛り

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   ※ 未来心の丘(みらいしんのおか)=広大な大理石庭園。絶景スポットとして人気を集めている。
   ※ 湯婆婆(ゆばあば)=ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクター



 2026.03 うらうらと陽のさす庭を眺むれば草の子むくむく春たけにけり
 2026.03 うららかに陽のさす庭の木の陰に伏せて愛犬ゆるり尾を振る

 我が家の前庭は、アスファルト舗装と地面と半々。その地面には概ね「苔」がはびこっています。犬を遊ばせながら春の陽ざしに包まれた庭を眺めると、苔に混じってあちこちから雑草の芽が首をもたげてきています。春の到来は嬉しいものの、また仕事が増える予感がする今日このごろです。

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 2026.03 にびいろにふるふがごとくたそがれて背戸の暗がり春未だ寒し
 2026.03 いつしかに季節動きて小川では水とうとうと音立て流る
 2026.03 るらるらと春の陽ざしを浴びながらふるふる揺るる野のふきのたう

 揺れ動きながらも、季節は確かな足取りで「花見の春」に向かって歩んでいます。先日はいつもの場所で「蕗のとう」を30個ばかり摘んで帰り、蕗のとう味噌を味わいました。

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 2026.03 加田の湯にとっぷり浸かり深呼吸心の垢をゆるりと落とす
 2026.03 汗たらたらのサウナの後の水風呂はあぁ極楽じゃおぉ天国じゃ

 三寒四温の今日このごろ、あいにく今日は冷たい雨模様。早々とランニングは諦め、陽の高いうちに加田の湯へと足を運びました。にごり湯(黄金の湯)に首まですっぽりと浸かり目を閉じれば、そこは極楽境地の世界です。まさににごり湯に、「心の垢」を溶かし込むような心境になります。

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 2026.03 バサッバサッ剪定終へし池のに春空映し我がコイ憩ふ
 2026.03 ひさかたの春の光のしたたりて池の辺りの生命いのちの鼓動
 2026.03 萌へ出でし草の青さに春の日の包むがごとく生命いのち吹き込む

 まさに三寒四温の今日このごろです。ぽかぽか陽気がやってきたかと思えば、翌日の早朝は雪化粧。しかし、赤名盆地の草木は本格的な春に向かって、確かな歩みを進めています。きのうは池の周りの散髪をしました。すっきりと春を迎えました。

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 2026.03 健康のためなら死んでもいいというあだ名もらいて三十余年
 2026.03 ジョギングの後にぬくぬく温泉にすっぽり浸かり時空を超える

 「健康のためなら死んでもいい」という長ったらしいニックネームをもらったのは40歳代前半、出雲教育事務所時代でした。当時から「食」「運動」に人一倍気を遣っている私です。2ヶ月前に後期高齢者に突入、いよいよこれからが正念場? ……それにしても、日課の温泉に身をゆだねるときは至福のひとときです。

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 2026.03 東風こち吹きてスズメあおられひるがえり群れ乱されて田のに消ゆる

 「東風(こち)」とは東から吹いてくる、冬の終わりを告げる「優しい風」を表します。しかし、この日(3/1)の東からの風は猛烈。向かい風に向かって走るときは、時々吹き戻されるほどでした。
【蛇足】東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ(菅原道真

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 2026.02 枯れ草に混じりて出でし草の芽に光孕みて春風の吹く
 2026.02 雪解けの野山にわかに風立ちて色無き盆地ふくらみてゆく
 2026.02 喜びのスズメの声のする辺り若芽むくむくこうべもたげる

 2026.02 愛犬は春の気配を嗅ぎ分けて朝日に向かひぐーんと背伸びす

 日暮れが、時を刻むように遅くなってきています。投票日前後(2月初め)に降り積もった雪は、暖気を孕んだ風にみるみる姿を消しました。待ちに待った「春」が、高原の盆地のあちこちに巡ってきています。その微妙な移ろいを57577にしてみました。

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 2026.02 とうめいな春の光が満ち満ちてまったり息をする露天風呂
 2026.02 とうめいな春の光の広がりて天の高さを測りかねをり
 2026.02 とうめいな春のきらめき満ちあふれ空の深さをしみじみ思う

 2月17日(火)昼下がり、空の青さは吸い込まれるほどに透き通っていました。日課のランニングを終えると、大仕事を終えたような安堵感と達成感に満たされながら、ゆったりと露天湯に身を沈めました。至福のひとときを祝うかのように、穏やかな陽光が広がっていました。

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 2026.01 パチパチと竹ぜる音晴れやかに天へと登る児らの書き初め
 2026.01 とんど焼き児らの書きたる書き初めはちぎれ離れて空に漂ふ
 2026.01 村人の集ひ来たれるとんど焼き焦げたる竹の葉雪空に舞ふ
 2026.01 パチパチと竹ぜる音晴れやかに空高く舞ふとんどの火の粉

 29戸で構成する集落「上来島」の公民館行事が、今年も老若男女を集めて行われました。玄関から玄関へ、車で移動する昨今です。地区の人々が集う、貴重な年中行事の一つでもあります。とんどの火が収まると、場所を集会所の広間に移してにぎやかに宴会が始まりました。

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 2026.01 見晴るかす海外研の追憶は真ん真ん中に領家団長
 2026.01 団長の面影訪ね目を閉じて浮かぶペチュニア春立てる空
 2026.01 卆寿超え団長多伎のコテージに徒歩で到着すずしき顔で

 平成元年度海外派遣島根県団(21名)で、ヨーロッパ(チェコなど5か国)を巡りました。すでにメンバーのうち6人の方が他界されていますが、同窓会の方は8〜10名で毎年開催が続いています。近年の会場は「キララ多伎コテージ」に固定開催。
 ところが、93歳の領家団長さんが昨年11月、急逝されました。これを機に、記念誌を作ろうという気運が盛り上がり、私には「短歌3首」が課されました。ちなみに、第2首で「ペチュニア」を盛り込んだのは花のイメージもですが、こだわったのは「花言葉」(=あなたと一緒なら心が和らぐ)です。実に人格者の団長さんでした。

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〜ベルサイユ宮殿にて〜

【蛇足

 第2首目の短歌ですが「57577」と音節数を整えれば「短歌か?」
 
団長はいつもどこでも穏やかでゆったり人を包み込みたり
 まさに読んで字の如し。解釈に困る? ことはありません。が、さすがに味わいがありません。そこから短歌づくりの難しさ、面白さとの格闘が始まります。
 「団長の面影訪ね……」が秀歌かどうか? それは読む人により千差万別です。ただ言えるのは、団長さんの優れた所をいかに表現するか? ……格闘の末に、私なりには「やっと表現出来たかな?」と自分なりに納得したということです。そこに短歌づくりの価値があると思う今日このごろです。

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 2026.01 今回の年末年始休暇(12/27〜1/4)は長期の休み。
      わが子の家族に甥家族も加わり、大にぎわいの正月となりました。
               


年の瀬にら集ひて休み無く波動起こりて耳をつんざく(再掲)

からビンにハチを閉じ込めたるごとく我が家はどこも競技会場

加田の湯に大挙し浸かる十二人、見渡す湯船は親族の顔

夕食は食器の数も半端なく直ぐに崩るる総菜の山

唐突に四十センチ積もりたる雪を集めてかまくらの巻

ジジ抜きのトランプ遊び結末は最後の一枚ジイジの手元
(’大爆笑の巻!)

じゃあまたね! 孫の笑顔を見送りて佇む景色かすみて歪む

ら去り祭りの後のがらん堂どの部屋見ても鳴く閑古鳥

古来より言ひ伝へたる名言は孫は来てよし帰ってよしとぞ(「より」は不必要)

都会へと帰る家族を見送れば 孫は来てよし帰らばわろし(わびし)

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 2026.01 新しき年のしじまの彼方より雪はらはらと福を招かむ

 2026年の幕開けは、小雪がはらはらと舞い降りてくる天候となりました。風は穏やかで積もるような降雪ではなく、山あいの正月らしさを醸し出すような一日でした。穏やかな良い年となることを祈りながら詠みました。

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短歌 2025年の作品







短歌 2024年の作品







短歌 2023年の作品






短歌 2022年の作品





短歌 2021年の作品






























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