要約学習の教材(1)
〜絵図・表の部〜
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2013.1.11(土)


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 要約学習に際して使用する教材の例を紹介します。まずは、文章を絵や図、表にした方がよい場合の例です。日常生活では、よく出てくるパターンです。

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飲料水
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文章を「絵」や「図」にした方がよい例です。
          






バスのお客


 バスに45人が乗っています。バス停で9人が降りて、15人が乗り込んできました。さて現在、バスには何人が乗っているでしょう。

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桜の植樹


 桜の苗木を5本植えました。木と木の間の間隔は4mにしました。さて、植樹が終わった桜の木は、端から端まで何メートルになったでしょう。

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紙テープ


 30pの長さの紙テープが2本あります。この2本をのり付けして繋ぎます。のりしろ(のりを塗って貼り付ける部分)の長さは5pにしました。さて、繋いだ紙テープの長さは何pになったでしょう。

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絵図化
















リンゴの値段


 八百屋さんにリンゴを買いに行きました。かごに7個入ったリンゴは940円です。また、5個入ったリンゴは700円です。かごも料金に含まれます。さて、リンゴ1個の値段は何円でしょうか。

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絵図化


940円ー700円=240円
7個ー5個=2個

リンゴ1個の値段
240円÷2個=120円













かかった時間


 山下くんは、学校から家まで6Kmの道のりを、自転車で30分かけて帰ります。青田くんは、学校から家まで2Kmの道のりを20分かかって歩いて帰ります。青田くんの家は、山下くんの家の途中にあります。
 ある日、山下くんは青田くんの家まで歩いて青田くんと一緒に帰り、残りを自転車で帰りました。山下くんは、自転車に何Km乗りましたか。

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絵図化















ティラノサウルス


 ティラノサウルスという名前は、「残虐なトカゲ」という意味を持っています。現在知られている限りで、史上最大級の肉食恐竜の一つに数えられています。化石から予想されている、ティラノサウルスの体長は約14m、体高は約6m、体重は約6tです。
 ティラノサウルスの武器は、歯です。大きくて鋭く、頭が大きくあごの力が強いので、他の恐竜の肉などを食いちぎって食べていたと思われます。また、太いしっぽも相手を殴り飛ばす武器になっていたと予想されています。身体の大きさに比べて前足はとても小さく、指が2本あるだけ。使い道はよく分かっていません。

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絵図化













オオカミ


 オオカミは15頭ぐらいまでの群れで暮らしています。大きさは、立った姿で身体の長さが約130p、高さが80センチ。体重は40sで、緯度が高い(寒い地方)ほど体が大きいという特徴があります。毛は防水性、保温性に優れており、夏毛と冬毛とあって季節の変わり目に抜け替わります。
 オオカミは肉食で、野生のシカ・イノシイ・ヤギなどを穫って食べています。山の中に食料が足らないと、民家に出てきて残飯をあさったり家畜を襲ったりすることもあります。
 駆け足はとても速く、時速70qなら20分間走り続けることが出来ます。また、時速30qなら一晩中走り続けることが出来ます。時速30qを100m競走に直すと12秒ですから、すごいハンターといえます。

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絵図化












小3 「人をつつむ形」(世界の家めぐり)









太陽
その@


 地球を照らしてくれる太陽は、直径が地球のおよそ109倍もある大きな星です。太陽は、太陽系のなかで最大の、しかも飛び抜けて大きい天体なのです。
 太陽の不思議は沢山ありますが、大きな不思議のうちの一つは温度です。太陽の表面は 6,000度と考えられています。その上空にある巨大な炎は、100万度以上もあります。
 このように太陽はぎらぎらと燃えながら、ものすごい量のエネルギーを出しています。このエネルギーの源は中心部の核にあり、ここで核反応を起こしているのです。この核反応で生まれた光が、太陽の強い光の基です。
 太陽は、主に水素ヘリウムというガスから出来ています。太陽の中心部分では、さかんに核反応が起こっています。核反応は、酸素が燃えるのとは全く違う燃え方です。水素の粒子が激しくぶつかって一つになり、ヘリウムという全く別の粒子に変身します。このときに、ものすごいエネルギーが発生します。
 太陽が核反応を起こして燃えると、大きな炎が立ち上ります。この炎は、コロナと呼ばれています。コロナは100万度以上という、とてつもなく高い温度になっています。だから、遠く離れた地球にも、太陽の光がしっかりと届けられるというわけです。

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絵図化


























ジャイアントインパクト
その@


 地球が46億年前に形成されてから間もなく、火星とほぼ同じ大きさ(直径が地球の約半分)の惑星が斜めに衝突しました。ぶつかった惑星は粉々に壊れ、その天体の破片の大部分は地球の破片とともに宇宙空間へ飛び散りましたた。
 破片の一部は再び地球へと落下しましたが、正面衝突ではなく斜めに衝突したために、かなりの量の破片が地球の周囲を回る軌道上に残りました。ちょうど土星の環のような円盤になったわけです。やがて破片同士が合体していき、月が形成されました。月が一つにまとまるまでの時間は、早ければ1ヶ月ほどだと考えられています。

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絵図化














ジャイアントインパクト
その@


 誕生したばかりの月は、地球からわずか2万kmほどのところにあり、それが徐々に遠ざかり、現在のように地球から平均38万km離れた軌道まで移動したと考えられています。
 またこの影響で、月が誕生した当初は1日7時間ほどだった地球の自転速度が、現在のような1日24時間の速度になったと考えられています。なお、現在でも地球と月は1年に3.8cmずつ遠ざかり、地球の自転速度も少しずつ遅くなっているのです。

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絵図化
















ウシツツキ


 ウシツツキは、アフリカに棲むスズメよりひとまわり大きい鳥です。キリン、サイ、シカ、スイギユウなど、多くの草食動物の体に留まって過ごしています。
 ウシツツキは、動物の体に留まって、何をしているのでしょうか。草食動物の皮膚には、ダニなどの寄生虫が付いています。ウシツツキは、皮膚の皺などに入り込んだ寄生虫を、クチバシでつついて取ってやっているのです。寄生虫を取ってくれるので、ウシツツキが体に留まっても、草食動物はいやがりません。
 草食動物にとって、ウシツツキが体に留まって都合のよいことは、他にもあります。ウシツツキは、危険な肉食動物が近づいてきたことを知らせてくれるのです。体に留まっているウシツツキは、肉食動物が近づいてくるのを見つけると、急に飛び立ちます。草食動物は、いち早く危険を知ることが出来るのです。
 一方、ウシツツキは草食動物に付いている寄生虫をエサとして食べています。
 このように、ウシツツキと草食動物は、一緒にいることでお互いに助け合って暮らしているのです。

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絵図化


図式化
〜サイの絵を活用するかどうかの違いです〜














 


          
以下は文章を「一覧表」にした方がよい例です。
          






日本の国家予算


 日本の国家予算は、まさに火の車の状況にあります。借金が一千兆円を突破、これは税収(約46兆円)の22年分(22倍)にも当たります。日本は気が遠くなるような借金を抱え込んでいるのです。
 今年度(2013年度)の国家予算を見てみると、次のような概要となっています。歳入の部は、税収が46兆円に対して、借金(国債発行)が44兆円と、両者が拮抗しています。一方、歳出の部は、制作として使われるのが68兆円に対して、借金返済(国債購入)が22兆円となっています。これが会社の収支決算や家計簿だったら、完全に破綻している状況にあります。

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フランスの家と日本の家


 皆さんが住んでいる家は、いつ頃造られたのでしょうか。最近20年から30年の間に造られた家が多いのではないでしょうか。大正や明治の時代に建てられた家に今でも住んでいるようなことは、日本では少ないのではないでしょうか。
 ところが、フランスの町や村を訪ねると、100年、200年、あるいは300年以上も前に造られた家がたくさん見られます。それらの家が、今でも立派に使われていますから、ビックリしてしまいます。日本で言えば室井町時代や江戸時代に造られた家が、今でも家族の住居として使われているのです。
 日本とフランスの、この違いはどうして出てくるのでしょうか。そう、フランスの家は、頑丈な石で造った「石造りの家」でがっしりしているからです。しかも、日本と違って、台風や地震に襲われることもありません。それに対して日本の家は、もろい木で造った「木造の家」で、石造りの家と比べると、はるかに弱々しいのです。しかも、日本は台風や地震などに襲われやすく、また、湿度も高いので木が腐りやすいのです。そのため、日本の家屋の寿命は、40年〜50年と言われています。

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学校週6日制復活か?


 ここ2〜3年、完全学校週5日制の見直し、土曜授業日の復活が現実味を帯びてきています。東京都では平成22年度から、希望する学校は月2回を上限として土曜授業実施を認めています。そうした学校は年々増え、平成24年度の実施状況調査によれば、年間6回以上の土曜授業を実施した小学校は43%、中学校で47%と、平成22年度と比べて約4倍に増加しています
 こうした中、読売新聞は公立学校での土曜日の授業について調査し、結果を公表(2013.4.18)しています。「毎週行うべき」が41%、「月に1、2回行うべき」が38%、つまり計79%が「学校週6日制実施」を望んでいるという結果でした。
 その理由(複数回答)として、「学力向上につながる」が63%、「過密な授業スケジュールにゆとりが出る」が49%、「学習塾に通う子どもとの教育格差がなくなる」が32%、「家庭では十分な教育ができない」が30%、そして、「私立や一部の公立校で既に実施している」が10%とのことです。

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