人をつつむ形
〜世界の家めぐり〜

.
[小学校3年生教材]

2014.2.14(金)


要約学習の部屋に戻る

長文を図式化するに戻る



 文章を絵にする教材として、とても面白い教材です。ここでは特に、モンゴル、チュニジア、セネガルの風変わりな? 家について取り上げてあります。

 しかししかし、一つ、とても残念なことがあります。挿絵です。国語の読解力をつけるためには、文字(語句や文章)と対峙することです。文字だけを頼りに、内容を読み取ったり、絵図化したりするからこそ、その過程を通して読解力がグレードアップするのです。

 ところが、ご覧のように(上の写真)実に丁寧な挿絵や写真が掲載されています。これでは、文章を読まなくても挿絵を参考にすれば、イメージ化は必要ありません。文字と格闘する必要がありません。読解力が付きません。教科書には不必要です。

 もし必要だとすれば、文字と格闘したあとに、教師の方から大写しにして提示すればいいのです。

 だいたいにして、だんだん国語の教科書は「雑誌化」してきました。教科書会社の方に伺うと、学校現場(教員)の要望に沿っての変更だそうです。何たること、……。

 とにもかくにも、3つの国の家を文章だけからイメージ化して、下手な絵にしてみました。

.







文字だけからイメージすると
小学校3年なら
日本の屋根を想像すると思われます。







そういえば
冷蔵庫のない時代の田舎では
山に洞穴を掘って
そこに食糧を蓄える
「まぶ」というのがありました、……。








児童の皆さんは
飲める水が当たり前に
水道から出てくる
日本の家について
改めて驚いたのではないでしょうか?







読解力をつける
いい教材であることには違いありません。
それだけに
残念で仕方ありません。

なお
K小学校では
これを「要約学習」のスタイルで
授業をされました。
その際
挿絵が邪魔なので
児童の皆さんの教科書は
教師の方で預からせてもらっています。

これは
一つの解決法です。