@ 全国展開する大手ファミリーレストラン「ガスト」では、働き手が不足することを理由に去年、大半の店舗で24時間営業をやめました。1月31日、財務省が発表した調査でも7割を超える企業が「人手不足を感じている」と回答しています。首都圏で40年以上続いた運送会社の場合、せっかく取引先からの注文が増えているのに人手不足が原因で経営に行き詰まり、去年8月に倒産しました。それまでは、ドライバーが退職してもすぐに補充できていましたが、応募がぱったりこなくなったといいます。ピーク時に16人いた社員は、破産直前には8人に半減しました。
@ 15歳〜64歳を「生産年齢人口」といいます。最も多かった1995年に比べて、最近は約1,000万人も減少しています。2050年には更に2,000人以上減ると予想されています。そうなると“人手不足倒産”は今後さらに増えていくと思われます。。
B この現状への対策ですが、退職しても意欲も能力もあるシニア世代(65歳以上)に活躍してもらうことが当面の対策として効果的です。また、AI(人工知能やロボット)も、今後大きな打開策となると思われます。すでにコンビニでは、無人レジの導入に向けた動きが出ています。開発が加速する自動運転車の活用も今後、期待できそうです。また、外国人労働者のさらなる雇用も考えられます。働き手が足りず倒産する企業を防ぐ手だては待ったなし、喫緊の課題となっています。。