アシボソヤドカリ
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授業対象=中学生
実施=2020年12月実施予定


2020.12.08


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全体像


教材


@ ヤドカリの体長は約15cm、海の底300mから3000mに暮らしています。ヤドカリは親とは違う形(ゾエア)で生まれてきます。海中を一か月ほどの間、プランクトン(ゾエア)として漂いながら成長し、幼生になると海底で小さな巻き貝の殻を見つけて、脱皮をしつつ成長します。貝が小さくなってくると、新しい貝殻を探して暮らします。

A ところで、「アシボソヤドカリ」という種類のヤドカリのパートナー(寄生先)は、貝殻ではなく、スナギンチャクです。このスナギンチャクは、強力な毒を持っています。ヒトがこの毒に当たると激しい筋肉痛に襲われ、黒っぽい尿が出て死ぬことがあります。そんな危険なスナギンチャクに寄生をしているのです。一方、スナギンチャクはアシボソヤドカリの寄生を歓迎し、毒針で刺しません。

B 実は、この2種類の生物は「共生」しているのです。どちらの生物にとってもメリット(得になること)があるのです。ヤドカリ側のメリットとしては、スナギンチャクの持つ猛毒により、敵が襲ってこないという利点があります。また、自分とともにスナギンチャクも成長するため、背負っている貝の引っ越しをする必要がありません。スナギンチャク側のメリットとしては、ヤドカリが補食(獲物を捕まえて食べる)をするために移動するので、より確実に食事ができるという利点があるのです。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)




題材は
限界集落
コンパクトシティ


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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