@ 近年、IoT(モノのインターネット)の広がりが急ピッチです。IoTとは "Internet of Things" の略、モノがインターネット経由で通信することを意味します。例えば、外出先からエアコンやテレビの操作をしたり、ペットの様子を映像確認したりエサを与えたりなどが可能です。
A 益田市では、IoT先端機器を取り付けた車両で市道の破損状況を確かめる「スマート道路モニタリング」の実証実験を始めました。実験では、車両に道路のへこみやひび割れなどによる衝撃や傾きを測るセンサーが取り付けられています。また、毎秒1枚の間隔で画像撮影できるカメラ、高精度衛星利用測位システム(GPS)取り付られています。市役所を基地局にして、得られた路面状況のデータを蓄積、人工知能(AI)で補修の必要性などを判断します。益田市では4月から市のパトロール車1台に機器を取り付け、路面情報を集め、破損状況を判断する精度の向上を図ることを決めました。
B 市内には906kmの市道があり、現在は市職員が2人一組で毎日パトロール。目視で路面状況を確認しています。不具合があれば写真を撮るなどし、2カ月かけて一巡しています。今後、IoTの活用によって巡回期間の短縮化や、職員負担軽減、破損状況の判定の精密化や迅速化などが期待されています。これは最新技術を活用した全国初の取り組みで、快適な道路環境の維持に期待が集まっています。