@ 鉄板の型に生地を流し込み、頃合いを見計らってひっくり返す。長崎県佐世保市のテーマパーク、ハウステンボスの一角で、一本の鉄製アームが身をくねらせながら、次々とたこ焼きを焼き上げています。15分で96個、人工知能がカメラ映像で焼け具合を判別するので、失敗はほとんどありません。外食やコンビニの食品工場で、おにぎりなどの製品を調理する専用製造機は珍しくない時代です。コネクティドロボテスク(東京)が現在開発しているのは、「一台で何でも料理できる調理ロボット」です。焼く、煮る、ゆでる、揚げるはすでに出来ます。包丁裁きを現在は研究中で、天丼・カツ丼・カレーなどの調理法を学ばせており、年内には完成する見込みです。
A 少子高齢化に伴い、建設・介護など多くの業種が今後、深刻な人手不足に陥ると見込まれています。この課題をロボット技術によって解決することが期待されています。また、建築現場や航空機・船舶の組み立てなどの現場では、作業員が危険な重労働作業を行っています。これらの作業をロボット技術によって代替することも望まれています。
B このように、これまで人間が行っていた仕事や作業をロボットが代わりに行うという時代に突入しています。こういう現状を踏まえ、野村総合研究所は国内の職業について、人工知能やロボットで代替される可能性が高い100種の職業を公開しました。それによると、20年後に人工知能やロボットに置き換えられる職業に就いている労働者は、労働人口の約49%とのことです。