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授業対象=中学校3年生
実施=2018.12.17


2018.12.29


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全体像


教材


@ 外国人材の受け入れを拡大するための法案が成立したことにが、大きなニュースになっています。経団連の中西会長は「人手不足倒産などが社会問題となっている昨今、課題解決に対応したものであり、歓迎する。」とコメントしています。そのうえで「国会での審議の過程で、技能実習生(外国人労働者)の過酷な労働時間や低賃金、住宅など劣悪な生活環境が指摘された」ことを、今後の克服すべき問題点としてあげています。

A これが一般的な意見のようです。先日の山陰中央新報(新聞)には、松江市内のタクシー事情が記事になっていました。平日、タクシーを予約しようとしても難しいとのこと。タクシー車両の稼働率が60%(一日中まったく車庫からでない車が40%)で、運転手の人手不足がその原因と報じていました。車両をフル稼働させるには、運転手が今の1.5倍必要と紹介しています。人手不足解消策として女性や高齢者がニュースによく登場します。また、人工知能(AI)の進化・活用に期待が膨らんでいます。が、現状では「働き手」が不足しているというのが日本の実態です。

B ヨーロッパや韓国などでは深刻な「就職難」が社会問題となっています。その点、日本は人手不足が社会問題となっています。人手不足は裏返して考えれば、経済が活性化しているということでもあります。実際、今年度の国の税収見込みが60兆円(10年前は40兆円を割っていた)とのこと。介護や飲食店、建築現場などにおける深刻な人手不足は急務となっています。今回の法案成立を機に、日本の景気が活性化することを期待したいものです。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「携帯電話からスマホへ」〜

以下の図式を基に約7分間
指導者がスピーチをしました。


以下の指導者の意見に反論する

スマホを持っている中学生は
今年6月調査で52%です。

皆さんは
中学生が自分のスマホを持つことについて
どう思いますか?

2人組になって
じゃんけんで
賛成と反対に別れてください。
それぞれの立場で
相手を納得させる意見をまとめましょう。

時間は4分です。
意見は作文してはいけません。
図式化して意見をまとめてください。




  反論する
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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