@ 外国人材の受け入れを拡大するための法案が成立したことにが、大きなニュースになっています。経団連の中西会長は「人手不足倒産などが社会問題となっている昨今、課題解決に対応したものであり、歓迎する。」とコメントしています。そのうえで「国会での審議の過程で、技能実習生(外国人労働者)の過酷な労働時間や低賃金、住宅など劣悪な生活環境が指摘された」ことを、今後の克服すべき問題点としてあげています。
A これが一般的な意見のようです。先日の山陰中央新報(新聞)には、松江市内のタクシー事情が記事になっていました。平日、タクシーを予約しようとしても難しいとのこと。タクシー車両の稼働率が60%(一日中まったく車庫からでない車が40%)で、運転手の人手不足がその原因と報じていました。車両をフル稼働させるには、運転手が今の1.5倍必要と紹介しています。人手不足解消策として女性や高齢者がニュースによく登場します。また、人工知能(AI)の進化・活用に期待が膨らんでいます。が、現状では「働き手」が不足しているというのが日本の実態です。
B ヨーロッパや韓国などでは深刻な「就職難」が社会問題となっています。その点、日本は人手不足が社会問題となっています。人手不足は裏返して考えれば、経済が活性化しているということでもあります。実際、今年度の国の税収見込みが60兆円(10年前は40兆円を割っていた)とのこと。介護や飲食店、建築現場などにおける深刻な人手不足は急務となっています。今回の法案成立を機に、日本の景気が活性化することを期待したいものです。