ゲノム編集
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授業対象=中学校3年生
実施=2018.12.17


2018.12.29


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全体像


教材


 中国の大学の研究者が、2018年11月、「ゲノム編集」という技術を使ってヒトの受精卵の遺伝情報を書き換え、その受精卵から双子が生まれたと発表しました。今回の「ゲノム編集」は、エイズウイルスに感染していた父親と感染していない母親の受精卵にゲノム編集を行ったということです。今回のニュースが伝えられると、世界中の研究者の間に大きな衝撃が走り、世界中から非難の声が上がりました。赤ちゃんを誕生させた今回のゲノム編集には、重大な問題があるからです。

A この「ゲノム編集」は、生物の設計図である遺伝情報を思ったように書きかえることができます。「ゲノム編集」をすると設計図の切断された部分が壊れて、「機能が停止」します。また、特殊な操作を加えると切断した部分が別の情報に「変更」されます。切断したところに遺伝情報を差し入れて、「付け加える」こともできます。パソコンで文章を編集するときのように遺伝情報の削除・置換・挿入ができるわけです。技術的にも比較的簡単であるとされています。

B こういう理由から、ゲノム編集は先天性の病気など、治すのが難しかった病気の治療が可能になるとして注目されてもいます。しかし、倫理的な面が無視されてくると、病気の治療や研究を越えて、子どもの遺伝情報(目の色や身長、筋肉の持久力など)を親の好みに書き換える、いわゆる「デザイナー・ベビー」につながりかねません。だから世界中の研究者から非難の声が上がっているのです。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「携帯電話からスマホへ」〜

以下の図式を基に約7分間
指導者がスピーチをしました。


以下の指導者の意見に反論する

スマホを持っている中学生は
今年6月調査で52%です。

皆さんは
中学生が自分のスマホを持つことについて
どう思いますか?

2人組になって
じゃんけんで
賛成と反対に別れてください。
それぞれの立場で
相手を納得させる意見をまとめましょう。

時間は4分です。
意見は作文してはいけません。
図式化して意見をまとめてください。




  反論する
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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