アイヌ語
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授業対象=中学校3年生
実施=2018.12.17


2018.12.29


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全体像


教材


@ 2009年、ユネスコは世界のおよそ2,500の言語が「将来的に消滅の危機にある」という調査結果を発表し、日本では北海道の「アイヌ語」が「極めて深刻」とされた他、沖縄県の「八重山方言」や東京・八丈島の「八丈方言」も「危険」と指摘しました。

A アイヌ語は、北海道を中心とする地域の先住民族「アイヌ民族」の伝統的なことばで、文字はなく、日本語とは単語や文法が全く異なる言語です。明治以降、国の同化政策(力を持つ民族が、弱い民族・集団に対して、自らの文化伝統を受け入れるよう強いる政策)によって、徹底した日本語教育が行われました。その結果、アイヌの人たちは日本語を使うようになり、アイヌ語は壊滅的な打撃を受けました。その後、平成9年に「アイヌ文化法」が施行され、国もアイヌ語の保存と継承に取り組み始めていますが、現在、アイヌ語を自由に話せる人は10人程度しかいないと言われています。

B 関根健司さん(アイヌ文化博物館)は、アイヌ語について「アイヌ語にはアイヌの人たちの知恵が詰まっており、保存・継承していくことによって北海道の特色の一つになると思う。」と述べました。そのうえで、「古くから伝わってきている地域のことばを大事にすることは、自分たちの文化やふるさとに誇りを持つことにもつながります。国が保存や継承に乗り出したことは歓迎したい。」と話しています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「携帯電話からスマホへ」〜

以下の図式を基に約7分間
指導者がスピーチをしました。


以下の指導者の意見に反論する

スマホを持っている中学生は
今年6月調査で52%です。

皆さんは
中学生が自分のスマホを持つことについて
どう思いますか?

2人組になって
じゃんけんで
賛成と反対に別れてください。
それぞれの立場で
相手を納得させる意見をまとめましょう。

時間は4分です。
意見は作文してはいけません。
図式化して意見をまとめてください。




  反論する
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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