ホットハウス・アース
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授業対象=中学校2年生
実施=2018.12.20


2018.12.13


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全体像


教材


@ この夏、世界の多くの地域が記録的な熱波に襲われ、北極圏ですら高温の日が続きました。しかし、ひょっとすると、これはまだ入り口にすぎないのかもしれないのです。最近、これまでの気候変動をめぐる考え方を覆す新説が登場し、注目を集めています。その一つが、たとえ今から温室効果ガスの排出量を削減しても、既に動き始めている温暖化が自然界全体の現象の引き金を引いてしまっているので、制御不能な温暖化が進行する可能性があるという説です。

A 温暖化によりアマゾンの熱帯雨林が縮小したり、北極の永久凍土と南極の海氷が解け出したりすると、熱帯雨林や永久凍土や海氷に貯蔵されていた二酸化炭素が大気中に放出され始め、温暖化の進行に歯止めが利かなくなるというのです。この現象は「ホットハウス・アース(温室化した地球)」と名付けられています。現在、世界の平均気温は産業革命前に比べて約1度高く、10年間に約0.17度のペースで上昇しています。気候変動による最悪の事態を避けるためには、産業革命前との温度比較で2度上昇までに抑えることが不可欠だと、大半の専門家は主張しています。気候変動に関する2015年のパリ協定でも、この目標の達成に向けて世界の国々が合意しました。

B しかし、今年8月6日に米国科学アカデミー紀要に発表された論文によると、最悪のシナリオでは、ホットハウス現象により世界の平均気温は産業革命前と比べて4〜5度高くなり、海水面は最大で60メートル上昇するとのこと。そうなれば、地球上の多くの場所が人間の住めない土地になると指摘しています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「年賀状の歴史」〜

以下の図式を基に約7分間
指導者がスピーチをしました。


以下の指導者の意見に反論する

先ほどのように
年賀状は
年中行事の一つとして
無くてはならないものとなりました。

スマホの普及などにより
毎年年賀状は激減しています。

今後
年賀状は残すべきでしょうか?
年賀状は無くてもいいでしょうか?
皆さんはどう思いますか?

2人組になって
じゃんけんで
賛成と反対に別れてください。
それぞれの立場で
相手を納得させる意見をまとめましょう。

時間は4分です。
意見は作文してはいけません。
図式化して意見をまとめてください。




  反論する
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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