@ 「8181」、これは「ポケットベル」(無線呼び出しサービス)の世界では「バイバイ」というメッセージです。このポケベルは、1968年(昭和43年)に日本電信電話公社(NTTグループの前身)が開始。電波で小型の液晶端末にデータを送信する仕組みです。このポケベルを運営していた唯一の会社である「東京テレメッセージ」は12月3日、来年9月末でサービスを停止すると発表しました。携帯電話の普及に伴って契約者数が激減、採算が取れなくなったことが停止の理由です。ポケベルは、登場から約五十年で役目を終えて姿を消すことになりました。
A 文字情報の送信が可能になる前は、数字の語呂合わせで「0840(おはよう)」「0833(おやすみ)」「0906(遅れる)」などと意思伝達をする文化が生まれ、数字の語呂合わせのメッセージ送信などで若者を中心に人気を集めました。特に女子高生らの間で「ベル友」ブームが起こり、1996年(平成8年)には契約数が一千万件を超え、平成初期の時代を象徴する通信サービスの一大ブームを起こしていました。
B ところが、1995年(平成7年)頃から携帯電話が普及し始め、音声通話やメールの主流になり始めました。2007年(平成19年)にはNTTドコモがサービスを終了。東京テレメッセージは東京都と近県でサービスを展開していましたが、現在の契約数は千五百件程度。電磁波を出さないことから医療関係者を中心に現在でも幅広く活用されていますが、既にサービスの新規受付を中止していました。