普天間基地問題
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授業対象=中学校2年生
実施=2018.11.21


2018.11.30


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全体像


教材


@ そもそもなぜ、日本にアメリカの基地があるのでしょうか? 1945年、第二次世界大戦で日本は敗戦国となり、戦争をすることを放棄しました。武器を持たない代わりに、アメリカに守ってもらうという約束をしました。その際、日本全国33都道府県に米軍基地が設置されました。特に沖縄は1972年までの27年間も米軍の統治下に置かれ、米軍基地が集中しています。面積が日本国土の0.6%に過ぎないにもかかわらず、日本における米軍基地の70%が集中。沖縄の面積の実に18%が、米軍基地として使用されています。

A 米軍基地があるために沖縄県民は、航空機の騒音、実弾演習による山林火災、戦闘機などの墜落事故、米兵による事件(米兵が犯罪で検挙された件数は月平均11件)など、多くの住民が被害者として苦しんでいます。日本ではアメリカ軍人を特別扱いするルールがあり、犯罪を犯した米兵を正当に裁くことが出来ません。

B なかでも、普天間基地は人口密集地の中心にあり、世界で最も危険な基地と言われています。そこで1996年、「危険すぎる普天間基地を完全返還する」と日米で合意しました。が、その後も基地の「沖縄県名護市辺野古」への移設をめぐって沖縄県民の(沖縄に負担を集中させるなという)反対運動を受け、今も日本政府は迷走し続けています

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「修学旅行の歴史と現在」〜

以下の図式を基に約7分間
指導者がスピーチをしました。


以下の指導者の意見に反論する

ス先ほどプレゼンしたように
赤来中学校の修学旅行は
平成11年度から沖縄です。
8万5千円もかかります。

一方
島根県内の大半の中学校は
関西方面(4万5千円)です。

飯南高校では1年生の時
台湾への修学旅行があります。
2つ違いの兄弟姉妹の家庭では
同じ年に
沖縄と台湾
莫大なお金が必要です。

実際
お謹話への修学旅行費用が
なかなか払えずに
トラブルになったケースもあります。

この際
関西方面へ変更したらどうでしょうか?
どう思いますか?

皆さんには沖縄にすべきという立場で
相手(私)を納得させる意見をまとめましょう。

時間は4分です。
意見は作文してはいけません。
図式化して意見をまとめてください。




  反論する
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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