戦後の沖縄の歴史
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授業対象=中学校2年生
実施=2018.11.21


2018.11.30


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全体像


教材


@ 1950年代に入ると、米ソを中心とする「東西冷戦時代」に突入しました。太平洋戦争後、沖縄県を日本から分離し「信託統治領」(アメリカの統治下)としていたアメリカは、沖縄を軍事拠点にすることを決定。米軍による沖縄の軍用地化が始まりました。「アメリカの信託統治後は、琉球国の復興を!」と望んでいた沖縄県民の期待は、裏切られることになったのです。

A この後、アメリカによる強制的な軍用地没収、度重なる米軍による犯罪などにより、米軍への反感が高まり、沖縄では急速に「日本への復帰」を望む声が高まっていきました。琉球民族の解放を願い、沖縄独立支持を表明していた日本共産党や日本社会党も、「琉球王国独立」から「日本への復帰」へと運動方針を変更。こうして独立運動は復帰運動へと移り変わっていったのです。

B ところが、1972年の沖縄返還が近づいてくると、再び沖縄独立運動が叫ばれるようになります。復帰の交渉過程において、日本が米軍の要求を丸飲みしたことへの日本不信と、復帰後も米軍の影響力が維持(米軍の軍事基地はそのまま)されることへの反発があったからです。なお、中国共産党の機関紙「人民日報」では、沖縄はかつて中国の支配国であったが、日本が武力で奪い取ったと主張。つまり、「沖縄は中国のもの」という考え方を展開しています。

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※ 信託統治 =国連による監督のもと、非独立地域(ここでは沖縄)を治める制度。

【参考資料】琉球大学・沖縄県民電話意識調査(2007年)
    ◇「日本人ではなく沖縄人である」=41.6%
    ◇「沖縄は独立すべきだ」=20.6%
     沖縄の米軍基地(沖縄本島の18%)



合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「修学旅行の歴史と現在」〜

以下の図式を基に約7分間
指導者がスピーチをしました。


以下の指導者の意見に反論する

ス先ほどプレゼンしたように
赤来中学校の修学旅行は
平成11年度から沖縄です。
8万5千円もかかります。

一方
島根県内の大半の中学校は
関西方面(4万5千円)です。

飯南高校では1年生の時
台湾への修学旅行があります。
2つ違いの兄弟姉妹の家庭では
同じ年に
沖縄と台湾
莫大なお金が必要です。

実際
お謹話への修学旅行費用が
なかなか払えずに
トラブルになったケースもあります。

この際
関西方面へ変更したらどうでしょうか?
どう思いますか?

皆さんには沖縄にすべきという立場で
相手(私)を納得させる意見をまとめましょう。

時間は4分です。
意見は作文してはいけません。
図式化して意見をまとめてください。




  反論する
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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