琉球王国
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授業対象=中学校2年生
実施=2018.11.21


2018.11.30


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全体像


教材


@ 関ヶ原の戦いから9年後の1609年、薩摩藩(今の鹿児島県)は「琉球王国」に3,000名の軍隊で進軍しました。琉球王国は必死に抵抗したものの敗れ、以降、琉球王国は「琉球藩」として薩摩藩の支配下に組み入れました。時は流れ、江戸時代が終わり明治時代になった 1879年、「廃藩置県」を行った明治政府は、琉球処分によって「琉球藩」を廃止し「沖縄県」を設置しました。また、日本語教育を徹底して行い、もともと話されていた「琉球語」は方言のような扱いとなりました。

A 以後も沖縄県では「琉球王国復活」を目指した活動が続いていましたが1945年、太平洋戦争が終結。日本を統治した「GHQ」(連合国軍最高司令官総司令部)は、沖縄県を日本から分離し「信託統治領」としました。背景には「沖縄はもともと琉球王国であって、日本ではない」という意識が米国側にありました。  

B ところが、1950年代に入ると東西冷戦時代に突入。アメリカにとって沖縄の軍事戦略上の価値が高まりました。これによって「沖縄の独立」を考えていたアメリカは、「沖縄の軍事拠点維持」へと変更。米軍による軍用地接収などが始まり、「琉球国の復興」という沖縄県民の期待は裏切られることになりました。

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※ 信託統治 =、国連による監督のもと、非独立地域(ここでは沖縄)を治める制度。


合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「修学旅行の歴史と現在」〜

以下の図式を基に約7分間
指導者がスピーチをしました。


以下の指導者の意見に反論する

ス先ほどプレゼンしたように
赤来中学校の修学旅行は
平成11年度から沖縄です。
8万5千円もかかります。

一方
島根県内の大半の中学校は
関西方面(4万5千円)です。

飯南高校では1年生の時
台湾への修学旅行があります。
2つ違いの兄弟姉妹の家庭では
同じ年に
沖縄と台湾
莫大なお金が必要です。

実際
お謹話への修学旅行費用が
なかなか払えずに
トラブルになったケースもあります。

この際
関西方面へ変更したらどうでしょうか?
どう思いますか?

皆さんには沖縄にすべきという立場で
相手(私)を納得させる意見をまとめましょう。

時間は4分です。
意見は作文してはいけません。
図式化して意見をまとめてください。




  反論する
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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