@ 農業従事者の高齢化が社会問題になってきています。近年、農業従事者の平均年齢が66歳〜68歳で推移。10年後の平均年齢は、70歳台を越えるとのことです。食糧は、では輸入すればいいではないか? というと、世の中そう甘くはありません。近年、世界の人口は増え続けており、2015年現在の73億人が、2050年には97億人になると予測されています。増え続ける人口に見合う食べ物を確保するためには、今よりも1.7倍もの食料を増産しないといけないと言われています。
A これらを解決するため、人工知能の急速な進化による、農業のロボット化が脚光を浴びています。そして、もう一つ注目されているのが「工場野菜」です。工場野菜とは、屋内で水耕栽培(土を使わず水だけで栽培)された野菜のことです。屋内で土を使わずに栽培を行うため天候に左右されることがありません。一年を通して、野菜を安定供給することが可能です。
B 土を使わないので汚れが葉の間などに残ることもなく、野菜を洗う手間も要りません。また、土を使わないので、土を媒介として感染する病気や害虫の被害にもあいにくくなります。そのため、無農薬栽培も行いやすい良さもあります。消費者としても一年中野菜が一定の価格で販売されるので、とても助かります。