勉強の意義
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授業対象=中学校3年生
実施=2018.11.14


2018.11.26


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全体像


教材


@ 勉強は、読んで字のごとく「勉めて強いる」、つまり、もともと「苦しい」、「ガマンする」という一面があります。逆に、それだからこそ意義があるのです。「もっとゆっくり寝ていたい」、「テレビが観たい」、……。人間はだれでも、楽な方・楽しい方を選びたいように出来ています。でも、これに流されていては精神は腐ります。誘惑に負けず、つらく苦しい場面にあえて飛び込む、頑張って机に向かう、……。この積み重ねが教養を高め、人間力を鍛え上げます。

A 勉強は本来、やりがいのある、とても楽しい営みでもあります。今まで分からなかったことが「分かった!」、できなかったことが「できた!」、そういう体験が積める世界です。逃げ出さずに頑張れば、実に人間的で価値ある喜びが体験できるのです。

B ところで、テストの成績がいいと、なぜいいのでしょうか? 率直に言うと、将来の選択肢が広がります。成績がよければよいほど、選べる学校や職業選択の幅が広がります。ただし近年、入試や就職試験において、総合的な人間力(総合的な学力)を重視して選ぶ傾向が出てきています。

C 大人になれば、学校時代に勉強が得意だったというのは、人を評価する一部分に過ぎません。ですから、成績が悪いからと言って悲観したり劣等感を持ったりする必要は、全くありません。また、成績がいいからといって「優越感」を持つ必要もありません。大事なのは、温かい心を持ち、前むきに、ひたむきに、いつでもどんなことにもベストを尽くして生きている、その姿です。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「飯南高校:中高一貫教育の流れ」〜

以下の図式を基に約7分間
指導者がスピーチをしました。


以下の指導者の意見に反論する

中高一貫教育においては
いわゆる「ペーパーテスト」が行われません。
推薦入試と同じく
作文と面接です。

このスタイルに
今でも多くの保護者が反対しておられます。
わが子には受験勉強という
人生の関門を体験させたい。
受験勉強を通して
精神を鍛え
学力を向上させたい。

皆さんは
こういう考えをどう思いますか?
今回は
この多くの保護者の考えに
反論してください。

時間は4分です。
意見は作文してはいけません。
図式化して意見をまとめてください。




  反論する
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う)
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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