@ コーヒーやお茶には、カフェインが含まれています。最近、コンビニや薬局などでよく見かけるようになった「エナジードリンク」と呼ばれる清涼飲料水にもカフェインが含まれています。カフェインには眠気覚ましの効果があり、日常的に活用している人も少なくありません。こうした飲み物は適量を守れば問題はありません。しかし、大量に飲んで“急性カフェイン中毒”にかかる若者が増えていることが社会問題になっています。
A 例えば真中玲子さん(28歳)の例です。真中さんは、仕事を複数掛け持ちしています。「これを飲むと疲れが取れます。元気が出ます。」と語っていました。ところが4年前、エナジードリンクとカフェイン入りの栄養ドリンクを短時間に4本飲んだところ、寒気や手のしびれを感じました。病院で受診したところ、「急性カフェイン中毒」と診断されました。
B カフェイン中毒の症状は、興奮・不眠・吐き気・頻脈(どきどき)などがあります。カフェイン中毒で病院に駆け込んだ人の多くは、ドリンクではなく錠剤(平たくしたり丸めたりしてある薬)を飲んでいました。錠剤の場合、服用を始めると数が少しずつ増えていく傾向にあります。カフェインの摂りすぎは非常に危険だと伝える必要があります。