お坊さん便
.

授業対象=中学校3年生
実施=2018.7.11


2018.7.6


要約学習の部屋に戻る

中学校教材の部屋へ戻る


全体像


教材


@ 葬儀や法事のとき、お坊さんにお布施(お礼のお金)を渡します。特に金額は決まっていません。これが古くからあった“常識”です。そんな常識を覆す、定価3万5,000円のアマゾン「お坊さん便」が登場して3年が経ちます。始まった当時、全日本仏教会が「お布施はサービスの代金ではない」と料金表示に反対し、販売停止を求めるなど、「アマゾンお坊さん便 vs 仏教界」として社会の注目を集めました。

A 「お坊さん便」は特定寺院との付き合いがない人でも、簡単に僧侶を呼ぶことのできます。アマゾン出品時点で350人程度だった「お坊さん便」の登録僧侶の数は、現在では千人を超えています。全国どこへでも、ほぼすべての宗派の僧侶を派遣できる体制が整っているとのことです。事業は今でも、どんどん拡大しています。

B 見性院(埼玉県熊谷市)の橋本英樹住職は、自ら複数の僧侶派遣サービスに登録し、自身の寺でも檀家制を廃止して葬儀には8万円からの定価を設定しています。「もう檀家制の時代は終わりです。実際、都市部を中心に直葬(僧侶を呼ばない葬儀)も激増しています。これからのお寺は、派遣でも何でもして人々と新たなご縁をつくる努力をしないと、未来はありません。」と語っています。

.
※ お布施 =僧侶へ読経や戒名を頂いた謝礼として金品を渡すこと。
※ 檀家制 =特定の寺に所属して寺を支援する家のこと。





合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

 .


10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
 .
〜タイトル「学校週5日制をめぐって」〜

@ 学校週5日制は、平成4年9月から月1回土曜休業実施を皮切りに、平成7年4月以降月2回、平成14年4月から完全実施と、10年以上をかけて導入されました。そして、完全実施後14年を経過してきています。

A ところで、ここ2〜3年、完全学校週5日制の見直し、土曜授業日の復活が現実味を帯びてきています。東京都では平成22年度から、希望する学校は月2回を上限として土曜授業実施を認めています。そうした学校は年々増え、実施状況調査によれば年間6回以上の土曜授業を実施した小学校は43%、中学校で47%となっており、年ごとに増加する傾向にあります。

B こうした中、読売新聞は公立学校での土曜日の授業について調査し、結果を公表しています。「毎週行うべき」が41%、「月に1、2回行うべき」が38%、つまり計79%が「学校週6日制実施」を望んでいるという結果でした。

C その理由(複数回答)として、「学力向上につながる」が63%、「過密な授業スケジュールにゆとりが出る」が49%、「学習塾に通う子どもとの教育格差がなくなる」が32%、「家庭では十分な教育ができない」が30%、そして、「私立や一部の公立校で既に実施している」が10%とのことです。

D このような世論の後押しもあったり、東京都の土曜授業の先行実施もあったりして、学校週5日制をめぐっては、まだまだ紆余曲折があるかも知れません。

.


音声言語で伝えるため
実際には
上の文章通りではありません。
骨子は上記の通りですが
枝葉を付けながら
約6分間のスピーチ予定です。

10分間
指導者のスピーチに反論する


  反論する
   (1) 5分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(別室で交互にプレゼンし合う)
   (3) 3分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

 .



これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論してみる。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



.