ふるさと納税
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授業対象=中学校3年生
実施=2018.7.11


2018.7.6


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全体像


教材


@ 「ふるさと納税」は、10年前に始まりました。希望の市町村に寄付すると、「寄付した金額に応じて税金が値引きされる仕組み」です。寄付を呼び込もうとする市町村では競争が激しくなり、スタートした当時の目的(税収の少ない田舎の市町村を支えよう!)が崩れて、高額な返礼品(お返しのおみやげ)合戦が展開しました。また、自分の市町村以外の有名な特産品を返礼品にする市町村まで出てきました。そこで政府は2016年(2年前)、「1万円の寄付に対し、返礼品は3,000円以下にする。」「お金に換えることが出来る商品券や家電製品などを返礼品としない。」という通知を出しました。

A こういう流れを受け各市町村の中にはIターンを促したり、「ふるさとの復興」に役立ったりする返礼品を工夫するようになってきました。福井県坂井市では「ふるさと納税」のお返し(返礼)として、毎年5月19日〜21日にある神事「三国祭」への参加にしました。旅費が自己負担にもかかわらず大勢の応募がありました。      

B 過去10年で人口が6%減り、5,000人を切った北海道上士幌町では、都会に住む寄付者に移住を促そうと、町を訪れてもらう企画(農作業などを体験できるイベント)を始めました。住民との交流で移住を検討する寄付者もいるといい、町の担当者は「ふるさと納税を切り札ににぎわいを取り戻したい」と意気込んでいます。

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※Iターン=都会から田舎へ移り住むこと。


合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「学校週5日制をめぐって」〜

@ 学校週5日制は、平成4年9月から月1回土曜休業実施を皮切りに、平成7年4月以降月2回、平成14年4月から完全実施と、10年以上をかけて導入されました。そして、完全実施後14年を経過してきています。

A ところで、ここ2〜3年、完全学校週5日制の見直し、土曜授業日の復活が現実味を帯びてきています。東京都では平成22年度から、希望する学校は月2回を上限として土曜授業実施を認めています。そうした学校は年々増え、実施状況調査によれば年間6回以上の土曜授業を実施した小学校は43%、中学校で47%となっており、年ごとに増加する傾向にあります。

B こうした中、読売新聞は公立学校での土曜日の授業について調査し、結果を公表しています。「毎週行うべき」が41%、「月に1、2回行うべき」が38%、つまり計79%が「学校週6日制実施」を望んでいるという結果でした。

C その理由(複数回答)として、「学力向上につながる」が63%、「過密な授業スケジュールにゆとりが出る」が49%、「学習塾に通う子どもとの教育格差がなくなる」が32%、「家庭では十分な教育ができない」が30%、そして、「私立や一部の公立校で既に実施している」が10%とのことです。

D このような世論の後押しもあったり、東京都の土曜授業の先行実施もあったりして、学校週5日制をめぐっては、まだまだ紆余曲折があるかも知れません。

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音声言語で伝えるため
実際には
上の文章通りではありません。
骨子は上記の通りですが
枝葉を付けながら
約6分間のスピーチ予定です。

10分間
指導者のスピーチに反論する


  反論する
   (1) 5分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(別室で交互にプレゼンし合う)
   (3) 3分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論してみる。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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