光るドレス
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授業対象=中学校1年生
実施=2018.7。18


2018.7.5


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全体像


教材


@ 2014年、群馬県の富岡製糸場が世界文化遺産に選ばれました。ここで115 年間、糸の原料を供給し続けてきたのは蚕です。蚕は蓋のない箱からも幼虫が逃げずにおとなしく繭をつくり、成虫になっても飛びません。ほかの幼虫が体の上に乗っても、嫌な顔一つせずじっとしたままです。まゆを作る時だけ、わざわざ人が捕まえやすい場所まで上ってきます。これがカイコの特徴です。しかも絹が採れる繭だけでなく、あとに残ったサナギは魚のエサになります。カイコが食べる桑の葉には、血糖値の上昇を抑える効果があります。

A ところで、この蚕が遺伝子組み換え技術によって注目を集めています。代表例は暗やみで光る蚕です。オワンクラゲなどの遺伝子を、蚕の卵に注射して生まれます。農業生物資源研究所が2007年には蚕の糸を光らせることに成功しました。現在は、繭を2万個使った「光るドレス」作りまでこぎ着けています。その他に、カイコの体内で薬・化粧品・人工血管などを作らせる研究も進んでいます。

B もっとも蚕の世話や大量飼育は重労働です。日本でカイコを育てる農家は、昭和初期の220万戸から現在、500戸以下にまで減りました。そういう中にあって群馬県の農家は、世界文化遺産の名誉にかけて、遺伝子組み換え蚕の飼育で生き残りを図ろうとしています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ






この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「学校週5日制をめぐって」〜

@ 学校週5日制は、平成4年9月から月1回土曜休業実施を皮切りに、平成7年4月以降月2回、平成14年4月から完全実施と、10年以上をかけて導入されました。そして、完全実施後14年を経過してきています。

A ところで、ここ2〜3年、完全学校週5日制の見直し、土曜授業日の復活が現実味を帯びてきています。東京都では平成22年度から、希望する学校は月2回を上限として土曜授業実施を認めています。そうした学校は年々増え、実施状況調査によれば年間6回以上の土曜授業を実施した小学校は43%、中学校で47%となっており、年ごとに増加する傾向にあります。

B こうした中、読売新聞は公立学校での土曜日の授業について調査し、結果を公表しています。「毎週行うべき」が41%、「月に1、2回行うべき」が38%、つまり計79%が「学校週6日制実施」を望んでいるという結果でした。

C その理由(複数回答)として、「学力向上につながる」が63%、「過密な授業スケジュールにゆとりが出る」が49%、「学習塾に通う子どもとの教育格差がなくなる」が32%、「家庭では十分な教育ができない」が30%、そして、「私立や一部の公立校で既に実施している」が10%とのことです。

D このような世論の後押しもあったり、東京都の土曜授業の先行実施もあったりして、学校週5日制をめぐっては、まだまだ紆余曲折があるかも知れません。

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音声言語で伝えるため
実際には
上の文章通りではありません。
骨子は上記の通りですが
枝葉を付けながら
約6分間のスピーチ予定です。

10分間
指導者のスピーチに反論する


  反論する
   (1) 5分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(別室で交互にプレゼンし合う)
   (3) 3分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論してみる。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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