座りすぎ
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授業対象=中学校2年生
実施=2018.5.29


2018.5.15


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全体像


教材


@ オーストラリアでは、座りすぎに注意を促す取組を展開しています。その背景には、長く座ることの問題を指摘した研究報告にあります。国内の45歳以上の男女22万人を3年近くにわたって追跡した調査、期間中に亡くなった人たちの生活スタイルを調べたところ、座る時間が大きく影響していました。1日4時間未満の人たちと比べて11時間以上だった人たちは、死亡するリスクが40%も高まっていたのです。

A なぜ、長く座り続けることが健康へのリスクを高めるのか。“座位行動”研究の第一人者オーウェン博士は、次のように語っています。「立ったり歩いたりしているときは脚の筋肉がよく働きます。このとき、筋肉の細胞内では血液中から糖や中性脂肪が取り込まれ、エネルギーとして消費される“代謝”が盛んに行われます。ところが座ると、脚の筋肉が活動せず、糖や中性脂肪が取り込まれにくくなり、血液中で増えてしまいます。さらに座った状態が長く続くことで全身を巡る血流が悪化し、血液がどろどろになります。その結果、心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病などの病気になりやすくなるのです。」

B オーストラリアの学校では、立ったり座ったり出来る「可動式の机と椅子」が広がりつつあります。また、大人社会でもデスクワークは立って行う机が広がりつつあります。日本は世界でも座る時間が一番長い国という統計があります。今後、座ったままの生活を見直す必要があります。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。


この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「部活動」〜

 昨年(2017年)4月、文部科学省は小中学校の教員を対象とした平成28年度の勤務実態調査結果を公表しました。10年前の前回調査と比べ、小中の教員とも勤務時間が増加。週60時間以上だった教諭は小学校で34%、中学校では58%に上っています。

 公立校教員の勤務時間は週38時間45分と規定。上記の教諭は「週20時間以上の時間外労働」が常態化しており、「過労死ライン」(月80時間超が目安)を上回っていることになる。文科省は「学校を支える教員の負担は限界に近い」とし、中教審などで今後対策を議論すると発表しました。

 これを受けて、昨年12月(2017.12.26)、文科省は「学校における働き方改革に関する緊急対策」を発表しました。それによると、「部活動は学校ではなく、地域が担うものとする」という方向性を打ち出しました。特に、「教師の負担軽減」と「適切な部活動指導」を挙げています。日本独特のスタイルを抜本的に見直そうというわけです。

 教師の負担軽減という視点では、すでに「開かれた学校づくり」(1990年)で打ち出されています。部活動の外部委託が予算化され、現在では全国で3万人を超えています。今回の提言では更に推し進め、外部委託を「学校単位」から「地域単位」に移行させたいとしています。

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音声言語で伝えるため
実際には
上の文章通りではありません。
骨子は上記の通りですが
枝葉を付けながら
約6分間のスピーチ予定です。

10分間
指導者のスピーチに反論する


  反論する
   (1) 5分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(別室で交互にプレゼンし合う)
   (3) 3分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論してみる。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。