人工知能が進化
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授業対象=中学校1年生
実施=2018.5.24


2018.5.15


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全体像


教材


@ 今年4月4日から3日間、都内で国内最大級のAI(人工知能)の展示会がありました。この展示会は300社が参加し、AIの最先端の利用法が紹介されました。完成した自動車の部品をチェックし、ミリ単位の傷を認識して不良品を探し出す機械が展示してありました。また、トマトの収穫時期をAIが判断してくれるシステムも紹介されていました。AIが、熟練した技術者や生産者の目となって判断できるというわけです。

A これらのことは、AIに大量の画像を記憶させ学習させることによって実現します。実はAI開発を進める企業にとって、この作業が大きな課題になっています。例えば料理の判別の場合、「照り焼きチキン定食」の写真を読み取らせると、チキン・漬け物・ご飯・オニオンスープなど正確に分類できます。料理の栄養価も瞬時に表示できます。将来は栄養士が、糖尿病患者などに献立のアドバイスをする際に活用できるとしています。しかし、AIが正確に料理を識別するためには、一品あたり1,000枚は写真を使って学習させる必要があるのです。

B 山田誠二教授(AIの専門家)は、「人間に変わって判断をするには95%程度の正解率がないと、安心して仕事を任せられません。優秀なAIを作るには泥臭くデータを収集することに尽きます。」と話しています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

10分間


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「キャッシュレス時代」

@ 日常生活に現金を必要としない「キャッシュレス社会」が世界的に広がっています。以前から「クレジットカード」(店で現金を支払うことなく、気軽に買物ができるカード)は一般的に流行していました。ところが近年、「電子マネー」や「スマートフォン」などが急速に普及して、お金のデジタル化が進みました。その流れを受けて、キャッシュレス社会が一気に加速したのです。

A いち早くキャッシュレス社会を実現した先進国は北欧(スウェーデン・ノルウェー・デンマーク)です。いずれも現金の使用比率が5%を下回っており、商店で現金はほとんど使われていません。それどころか「現金お断り」の土産店や飲食店が増えたり、交通機関はカードでしか乗れなかったりという現状にあります。

B 中国でも、キャッシュレス化がものすごい勢いで進行しています。その背景の一つは偽札が横行しており、その打開策として現金でのやり取りをしないという面があります。また、盗難や窃盗などの犯罪を防ぐ意味合いもあります。都市部でのスマホの普及率は、ほぼ100%に近く、スマホで支払いをするのは中国人にとってきわめて日常的となってきています。2年後の東京オリンピックでは、外国人が大勢日本を訪れます。これに対応して、日本においても「キャッシュレス社会」に対応出来る環境を整えておく必要があります。

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上の教材を使った
授業の時間配分

25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間


  音声言語による要約学習 ……2人ペア(別室で交互に聞き取り⇒ペアの人に再現)
               ……それぞれ「全体プレゼン」(各1名)を実施

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