O型は死亡率が高い
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授業対象=中学校1年生
実施=2018.5.24


2018.5.15


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全体像


教材


@ 血液型は4種類ありますが、その違いは赤血球表面の糖分種類によって決まります。血液型は日本人の場合、A型が40%、O型が約30%、B型が約20%、AB型が約10%という割合になっています。世界的には、アフリカを中心にO型が一番多いという調査結果があります。

A ところで先日、興味深い調査結果が発表になりました。東京医科歯科大病院では2013年から2年間、入院が必要となる重いけがで同大学病院に運ばれた患者901人のデータを分析しました。この調査結果を受けて、同大学の高山渉助教(外科)は、死亡率はO型が28%、O型以外が11%と大きな差があると発表しました。O型は他の型に比べて血が固まりにくく、大量出血する可能性のある人が多いことが原因ではないかと分析しています。 

B けがをして血管が破れると、血液中の血小板が集まって傷をふさぎます。その際、O型の人は血小板をくっつけて糊のような働きをするタンパク質の一種が少ないことが知られています。これが原因で大量出血が増え、他の血液型と死亡率に差が出た可能性があります。高山さんは「死亡が多くなる仕組みを、さらに詳しく調べる必要がある。またO型の患者には、医療現場でより慎重に止血するなどの対応が求められる。」と話しています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

10分間


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「キャッシュレス時代」

@ 日常生活に現金を必要としない「キャッシュレス社会」が世界的に広がっています。以前から「クレジットカード」(店で現金を支払うことなく、気軽に買物ができるカード)は一般的に流行していました。ところが近年、「電子マネー」や「スマートフォン」などが急速に普及して、お金のデジタル化が進みました。その流れを受けて、キャッシュレス社会が一気に加速したのです。

A いち早くキャッシュレス社会を実現した先進国は北欧(スウェーデン・ノルウェー・デンマーク)です。いずれも現金の使用比率が5%を下回っており、商店で現金はほとんど使われていません。それどころか「現金お断り」の土産店や飲食店が増えたり、交通機関はカードでしか乗れなかったりという現状にあります。

B 中国でも、キャッシュレス化がものすごい勢いで進行しています。その背景の一つは偽札が横行しており、その打開策として現金でのやり取りをしないという面があります。また、盗難や窃盗などの犯罪を防ぐ意味合いもあります。都市部でのスマホの普及率は、ほぼ100%に近く、スマホで支払いをするのは中国人にとってきわめて日常的となってきています。2年後の東京オリンピックでは、外国人が大勢日本を訪れます。これに対応して、日本においても「キャッシュレス社会」に対応出来る環境を整えておく必要があります。

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上の教材を使った
授業の時間配分

25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間


  音声言語による要約学習 ……2人ペア(別室で交互に聞き取り⇒ペアの人に再現)
               ……それぞれ「全体プレゼン」(各1名)を実施

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