匂いビジネス
.

授業対象=中学校1年生
実施=2018.5.24


2018.5.15


要約学習の部屋に戻る

中学校教材の部屋へ戻る


全体像


教材


@ アメリカにおける「香りと行動調査」の結果、店舗で香りを立てることにより、来訪者の平均店舗内滞在時間は29%増加し、一人あたりの購買額が23%増加したとのことです。消費不況が続く中、これを受けて日本でも従来の視覚や聴覚ではなく、「嗅覚に訴えかけるビジネス」に注目が高まっています。大手の航空会社や自動車メーカー、さらに進学塾やパチンコ店まで、幅広い業種がにおいを活用して、イメージアップや販売促進を試し始めています。こうした「においビジネス」を可能にしたのは、記憶力を高めたり、禁煙を手助けする効果があるとされる「アロマ(香りを嗅ぐことによって病気を治す治療法)」や、10時間以上も香りを長続きさせる最新の「におい噴霧器」の開発があります。

A お客様にお渡しする品物の包装紙や箱に、香りをつけるアイデアも試みられています。お客様は自宅に帰った後もお店のことや受けたサービスを思い出してくれるかもしれません。また、香りは「インターネットショッピング」を楽しむお客様にも有効です。包装紙を開けた途端に香りを感じたら、それがお店の香りだと認識してくれます。

B 香りを活用して、タバコや隣接する飲食店からの匂いなど気になる匂いを和らげ、お客様に気持ちよく買い物をしていただくことができます。同時に心地よい空間で働くことは、従業員にもリラックス効果などの良い影響を与える可能性もあります。

.



合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

10分間


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
 .
〜タイトル「キャッシュレス時代」

@ 日常生活に現金を必要としない「キャッシュレス社会」が世界的に広がっています。以前から「クレジットカード」(店で現金を支払うことなく、気軽に買物ができるカード)は一般的に流行していました。ところが近年、「電子マネー」や「スマートフォン」などが急速に普及して、お金のデジタル化が進みました。その流れを受けて、キャッシュレス社会が一気に加速したのです。

A いち早くキャッシュレス社会を実現した先進国は北欧(スウェーデン・ノルウェー・デンマーク)です。いずれも現金の使用比率が5%を下回っており、商店で現金はほとんど使われていません。それどころか「現金お断り」の土産店や飲食店が増えたり、交通機関はカードでしか乗れなかったりという現状にあります。

B 中国でも、キャッシュレス化がものすごい勢いで進行しています。その背景の一つは偽札が横行しており、その打開策として現金でのやり取りをしないという面があります。また、盗難や窃盗などの犯罪を防ぐ意味合いもあります。都市部でのスマホの普及率は、ほぼ100%に近く、スマホで支払いをするのは中国人にとってきわめて日常的となってきています。2年後の東京オリンピックでは、外国人が大勢日本を訪れます。これに対応して、日本においても「キャッシュレス社会」に対応出来る環境を整えておく必要があります。

.





上の教材を使った
授業の時間配分

25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

 .


10分間


  音声言語による要約学習 ……2人ペア(別室で交互に聞き取り⇒ペアの人に再現)
               ……それぞれ「全体プレゼン」(各1名)を実施

 .