@ アメリカにおける「香りと行動調査」の結果、店舗で香りを立てることにより、来訪者の平均店舗内滞在時間は29%増加し、一人あたりの購買額が23%増加したとのことです。消費不況が続く中、これを受けて日本でも従来の視覚や聴覚ではなく、「嗅覚に訴えかけるビジネス」に注目が高まっています。大手の航空会社や自動車メーカー、さらに進学塾やパチンコ店まで、幅広い業種がにおいを活用して、イメージアップや販売促進を試し始めています。こうした「においビジネス」を可能にしたのは、記憶力を高めたり、禁煙を手助けする効果があるとされる「アロマ(香りを嗅ぐことによって病気を治す治療法)」や、10時間以上も香りを長続きさせる最新の「におい噴霧器」の開発があります。
A お客様にお渡しする品物の包装紙や箱に、香りをつけるアイデアも試みられています。お客様は自宅に帰った後もお店のことや受けたサービスを思い出してくれるかもしれません。また、香りは「インターネットショッピング」を楽しむお客様にも有効です。包装紙を開けた途端に香りを感じたら、それがお店の香りだと認識してくれます。
B 香りを活用して、タバコや隣接する飲食店からの匂いなど気になる匂いを和らげ、お客様に気持ちよく買い物をしていただくことができます。同時に心地よい空間で働くことは、従業員にもリラックス効果などの良い影響を与える可能性もあります。