@ ヤマハ株式会社は空港会社との協力により、ヤマハが開発した音響通信システム「おもてなしガイド」を活用した「音のユニバーサルデザイン化」に関する実証実験を実施すると発表しました。「おもてなしガイド」とは、外国人や聴覚・視覚障害者がスマートフォンを使うことによって、日本語で放送されているアナウンス内容を、リアルタイム(同時並行)で確認できるというサービスです。人間の耳には聞こえない、高い周波数を使用したアナウンスを館内のスピーカーで同時進行で流します。期間は、今年9月1日から12月15日までとしています。
A この方式によって、日本語が分からない訪日観光客は自国語でアナウンス内容を聞くことができます。また、音声が聞き取りづらい高齢者・聴覚障害者は、スマホ画面に表示される文字によってアナウンス内容を知ることが出来ます。実証実験の期間中、空港内でのアナウンス内容は日本語の他に、英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・スペイン語など8カ国語で表示されます。
B なお、おもてなしガイドの長所として、既存のスピーカー設備を利用することができる、複数の受信機に同時にデータを配信(1対多配信)できる、音量やスピーカーの向きによって到達範囲をコントロールすることができる等が挙げられます。今後、広い分野での利用が見込まれています。