おもてなしガイド
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授業対象=中学校1年生
実施=2018.5.24


2018.5.15


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全体像


教材


@ ヤマハ株式会社は空港会社との協力により、ヤマハが開発した音響通信システム「おもてなしガイド」を活用した「音のユニバーサルデザイン化」に関する実証実験を実施すると発表しました。「おもてなしガイド」とは、外国人や聴覚・視覚障害者がスマートフォンを使うことによって、日本語で放送されているアナウンス内容を、リアルタイム(同時並行)で確認できるというサービスです。人間の耳には聞こえない、高い周波数を使用したアナウンスを館内のスピーカーで同時進行で流します。期間は、今年9月1日から12月15日までとしています。

A この方式によって、日本語が分からない訪日観光客は自国語でアナウンス内容を聞くことができます。また、音声が聞き取りづらい高齢者・聴覚障害者は、スマホ画面に表示される文字によってアナウンス内容を知ることが出来ます。実証実験の期間中、空港内でのアナウンス内容は日本語の他に、英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・スペイン語など8カ国語で表示されます。

B なお、おもてなしガイドの長所として、既存のスピーカー設備を利用することができる、複数の受信機に同時にデータを配信(1対多配信)できる、音量やスピーカーの向きによって到達範囲をコントロールすることができる等が挙げられます。今後、広い分野での利用が見込まれています。

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※ ユニバーサルデザイン= 文化・言語・国籍の違い、老若男女の違い、障害・能力の違いを越えて利用できる計画。


合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

10分間


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「キャッシュレス時代」

@ 日常生活に現金を必要としない「キャッシュレス社会」が世界的に広がっています。以前から「クレジットカード」(店で現金を支払うことなく、気軽に買物ができるカード)は一般的に流行していました。ところが近年、「電子マネー」や「スマートフォン」などが急速に普及して、お金のデジタル化が進みました。その流れを受けて、キャッシュレス社会が一気に加速したのです。

A いち早くキャッシュレス社会を実現した先進国は北欧(スウェーデン・ノルウェー・デンマーク)です。いずれも現金の使用比率が5%を下回っており、商店で現金はほとんど使われていません。それどころか「現金お断り」の土産店や飲食店が増えたり、交通機関はカードでしか乗れなかったりという現状にあります。

B 中国でも、キャッシュレス化がものすごい勢いで進行しています。その背景の一つは偽札が横行しており、その打開策として現金でのやり取りをしないという面があります。また、盗難や窃盗などの犯罪を防ぐ意味合いもあります。都市部でのスマホの普及率は、ほぼ100%に近く、スマホで支払いをするのは中国人にとってきわめて日常的となってきています。2年後の東京オリンピックでは、外国人が大勢日本を訪れます。これに対応して、日本においても「キャッシュレス社会」に対応出来る環境を整えておく必要があります。

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上の教材を使った
授業の時間配分

25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間


  音声言語による要約学習 ……2人ペア(別室で交互に聞き取り⇒ペアの人に再現)
               ……それぞれ「全体プレゼン」(各1名)を実施

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