魔法の金属
レアメタル・レアアース


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2015.01.20(火)


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山陰中央新報
「週刊さんいん」

2015.01.07



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全体像






教材
中級編


@ レアアース・レアメタルは、ともに「魔法の金属」と言われています。「レア」とは希少(きわめて少ない)という意味があります。この二つの鉱物は、電化製品などの強度を増したり錆びにくくしたりする働きがあります。また、発光ダイオードや電池などの電子材料にもなります。ほんの少しの量を混ぜることによって優れた機能を発揮させる力があり、携帯電話・デジカメ・ハイブリッドカー・電気自動車など、先端技術製品に使われています。

A 中国が全世界の生産量の97%を占めており、2010年に中国が輸出制限をしたときには、価格が50倍に高騰。日本を初め、世界中が混乱した時期もありました。

B この二つの鉱物は、ともに「海底熱水鉱床」(海底の熱水が噴き出す場所にある金属などの集合体)に存在しています。この鉱床が存在する場所は、水深数百メートルから五千メートルにあります。黒い煙を吐き出しているか、黒いジャガイモのようなものが海底にごろごろ転がっています。しかし、海の深いところですから、光も電波も届きません。その上、海面から10m深くなるごとに1気圧ずつ気圧が上昇します。水深2,000mでは200気圧にもなります。

C 実は日本の領海(南鳥島近海)にも、レアアース・レアメタルの存在が確認されています。今後は採掘技術を高めて、「レア」ではない鉱物、もっと安く手に入る鉱物にしていくことが課題となっています。

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コメント
メタンハイドレートと同じです。
海底深く眠っていますから
採掘技術やコストが
課題となっています。

2010年に中国が輸出制限したとき以来
他の海域での採掘が始まったり
レアアース・レアメタルがなくても
同じような性能を発揮する
製品開発が進んでいます。

子ども達には
なじみが薄いテーマではありますが
へぇ〜〜〜〜
という反応は期待できる
教材ではないかと思われます。






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