米価
急落!


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2014.12.24(水)


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山陰中央新聞
2014.11.29
2014.11.01




全体像













米余り……


 2014年、米の生産政府目標は 765万トンでしたが、実際の収穫は 789万トン、プラス 21万トンでした。

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コメント
天候にも恵まれて
例年より多い収穫があることは
本来
喜ぶべきことです。








米価低迷


 少子高齢化や食生活の変化により、コメの消費量が減りました。そこへ、2013年度の豊作です。米の在庫過剰感の高まりが、米価低迷の原因です。今年9月の取引では、過去最安値の 60Kg 12,481円でした。

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コメント
しかし
モノの値段は
需給に影響されます。

悲しいかな
多く獲れると
その分値崩れ現象を引き起こします。

それにしても
今秋の安値は異常でした。









銘柄別では?


 銘柄別に見てみると島根県の場合、コシヒカリが -22.8%の12,216円、きぬむすめが -22.8%の 11,180円、ハナエチゼンが -25.7%の 10,844円となっています。

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コメント
これだけ値崩れすれば
零細農家はお手上げです。
早朝から働き
炎天下でも働き
その労働力の対価は出てきません。









来年度
米の生産目標は?


 先日(2014.11.28)、農水省は来年度の米の生産目標を「751万トン」と発表しました。今年度より更に 14万トン減らしています。在庫過剰にある備蓄米を、例年並みの 739万トン(今年度より 26万トン減)にしたいとしています。

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コメント
備蓄米も飽和状態にあります。
これ以上は増やせません。

かといって
日本の米価は高いので
とても輸出は出来ません。

政府が生産目標を
低く抑えるのは
これはやむを得ません。









飼料米へのシフト


 一方では、2018年度から生産調整(減反)を廃止することになっています。その分、飼料米へは手厚い補助金が準備されます。コメの需給を均衡させたいねらいがあります。

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コメント
たくさん出来すぎて困る。
だったら
発展途上国へ
困窮している国へ
贈呈すればいいのですが……

そうなれば
政府買い入れ米となります。
税金が使われます。
日本は財政赤字が突出しています。

なんとも
悲しい現実です。







教材
中級編


@ 2014年、コメの生産政府目標は 765万トンでしたが、実際の収穫は 789万トン(プラス 21万トン)でした。コメの在庫過剰感の高まりにより、今年9月の取引では過去最安値の 60Kg 12,481円(島根県の場合コシヒカリが -22.8%の12,216円)となりました。

A 米価低迷の原因は、少子高齢化や食生活の変化による「コメの消費量の減少」にあります。そこへもってきて、2013年度は豊作だったことが安値へのきっかけとなりました。

B 先日(2014.11.28)、農水省は来年度の米の生産目標を「751万トン」と発表しました。今年度より14万トン減らしています。これによって、在庫過剰にある備蓄米を例年並みの 739万トン(今年度より 26万トン減)にしたいとしています。

C 一方では、2018年度から生産調整(減反)を廃止することになっています。その分、飼料米へは手厚い補助金が準備されます。これによって政府は、コメの需給を均衡させたいというねらいがあるのです。

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コメント
数字がごちゃごちゃ出てきます。
内容的にも大人の世界です。
はたして中級編として
教室へ持ち出せるか?

しかしながら
小学校高学年以上であれば
こういう
ジレンマのようなコメの需給について
ぜひ
知っておいてほしい内容ではあります。






関連教材
2014.10.20 米の販売ルートに変化