「分かりやすい説明」のルール

第3章
勘違いを無くそう!


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2014.12.02(火)


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全体像










 勘違いのせいで、説明が分かりにくくなっているケースがあります。

1)一度説明すれば分かる。
 人は忘れる動物です。エビングハウス(ドイツの心理学者)によれば、忘れる率は 20分後に42%、一時間後は56%、一日後は実に74%だそうです。説明の途中で、大事なことはことあるごとに繰り返す必要があります。

2)正確に伝えなさい。
 100%、全部全部伝えようとすると、説明がとても複雑になります。聞く方は混乱します。説明のコツは、逆です。「適当な説明」の方が理解しやすいのです。ざっくり、大雑把に、シンプルな説明を心がけるべきです。

3)聞き手の責任にしない。
 確かに「話し手」の責任は大です。が、聞き手の協力がないと、話す内容はうまく伝わりません。

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コメント
(1)については
まさにその通りです。
メモを取りながら聞いていても
車中で反芻したとき
思い出せないことが
意外に多いことに気づきます。

脳裏に残りやすい場合は
具体的なエピソード話。
脳裏で明確な図式になった話。

いずれにしても
ポイントになる内容は
説明の途中で
何度か繰り返す必要はあります。

(2)については
全く同感です。
私もどちらかというと
頭にあるないよう全部を
伝えようという意識が働く方です。

しかし
聞く立場になれば
長々した説明は疲れます。
枝葉の部分は
しっかりと剪定して
根幹部分をずばっと
話してほしいと願っています。

もし
聞き手から
もっとこのことについて
詳しく説明してほしいと
問われたときに
初めて
その部分について
説明すればいいわけです。

(3)については
全く同感です。
目の前の方が大あくびをしたり
あちこちで
ぼそぼそ話し声が聞こえてきたら
(むろん話し方が悪いにしても)
一気に話が乱れます。

しかししかし
私の中では
聞き手に責任転嫁はしてはいけない!
という意識を持って
スピーチに臨みたいと
いつも言い聞かせています。