文章 VS 図解
久恒啓一 & 樋口裕一
第2章

.

2014.10.17(金)


要約学習の部屋に戻る

「長文を図式化する部屋」に戻る
図書紹介の部屋に戻る






全体像













樋口式4部構成


 樋口式4部構成の型は、起承転結型ではありません。次の通りです。
1)問題提起 ……「こうあるべきだ」と、ハッキリ明示します。
2)意見提示 ……「確かに〜だが、しかし〜」と、反対意見に配慮した内容とします。
3)展開 ……自説を裏付ける根拠・証拠を明示します。欧米では、「理由は3つあります。……」というパターンは常套手段となっています。
4)結論 ……改めて、イエスかノーか明示します。

 小論文では、論理的であることを大事にします。「イエス・ノーをハッキリ言う」、「自説の正しさを示す」、「論理的な文章とする」の3点がポイントです。

 とりわけ自説を裏付ける「根拠」が命です。根拠がないと、ただの主観に過ぎません。説得力がありません。

.


コメント
樋口式小論文に関する本は
いっぱい本屋に並んでいます。
4冊購入して勉強しました。
基本的には
1)〜4)の通りです。
パターン化しているから
確かに論を展開しやすい
書きやすいという点はあります。

その際
相手をやりこめることが目的ではありません。
広い視野を持って
つまり
反対意見にも配慮しながら
しかし
自分の説を
明快な根拠を持って
毅然として主張します。

これは
ディベートとは違います。
ディスカッションに近いと思います。

お互いの主張をぶつけ合って
ポイントとなるのは
根拠です。

その際
基づく根拠と
及ぼす影響と
2つあることを
常に意識する必要があります。











そぎ落とせ!


 ビジネス文書で大事なことは、単純明快であること。焦点を絞って、一度書いた文章をそぎ落とします。長文は、インパクトがありません。

 強調したいときには、段落を変えて注目させます。必要なら箇条書きにします。時には、文字の強調(書体・色・大きさ)をします。

.


コメント
要約学習を展開しながら
いつも考えさせられるのは
この「そぎ落とす」という作業です。

同じことを伝えるのに
長いがいいか
短いがいいかと問われれば
ビジネス文書の場合は
当然
短い方です。

いったん書いた文章を
そぎ落とす作業をすることによって
文章がスッキリします。