分かりやすく〔伝える〕技術
第4章
著者;池上 彰

.

2014.9.25(木)


要約学習の部屋に戻る

「長文を図式化する部屋」に戻る
関連図書紹介の部屋に戻る
分かりやすく〔伝える〕技術に戻る






全体像










いかに単純化するか?


 分かりやすい説明にするためのコツは、複雑なものをいかに単純化するかということです。

 「週刊こどもニュース」第一回は、「高速増殖炉って?」という質問に答える場面がありました。どんな模型を作るべきか? そこからスタートです。原稿は、できあがった模型に沿って考えました。「高速増殖炉はですね、ウランとプルトニウムが増殖炉に入っていきますよね。すると、ここから出てくるときには、ウランとプルトニウムが増えて出てくるんです。」という具合です。

.


コメント
よほど自分が理解していないと
単純化は出来ません。
分かりやすい説明は
いかに絞り込むか
いかに要約して言えるか
ここにかかっています。








パワポ画面はキーワード


 パワーポイントの画面に文章を書いてはいけません。原稿も書きません。文章を読んではダメです。聞く方は、イライラします。読むなら配れ! と言いたくなります。

 パワポ画面の文字は、キーワードです。絞り込みます。一目で分かるようにします。「えっ? 何のことだろう?」と注目させて、そこで説明です。こうすると、聞き入ってもらえます。

.


コメント
まったく
仰せの通りです。








みの式


 「みの式」は、グッドアイデアです。キーワードを隠しておいて、一枚ずつめくりながら説明していきます。聞き手を注目させる力があります。

.


コメント
時として
なかなか剥がしてくれないので
イライラすることもありますが
じらして
それからキーワードを見せる
このやり方は
確かに聞き手を引きつけます。








グラフや表


 グラフとか表とかを用いると、理解を助けます。その際、不必要な部分はカット(消す)します。「学べるニュース」で、PISAの順位が下がった説明をしました。そのときの表は、他の国名や点数は全部空欄にしました。要は、日本の場所が分かればいいんです。

.


コメント
ここまで削り落とすのか?
いや
それぐらい思い切って
不必要部分をそぎ落とすとき
聞き手の理解が高くなります。
これが
なかなか難しい、……