分かりやすく〔伝える〕技術
第1章
著者;池上 彰

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2014.9.23(火)


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全体像










「話の地図」を渡す


 テーマパークに着くと、まずは「園内地図」を眺めて、行き先・方向・道順などを決めます。プレゼンも一緒です。まずは「私が話そうとしている内容は、要するに○○○○○ことです。」と、話す冒頭に「話の地図」を渡します。こうすると、聞く人は道に迷わなくて済みます。

 「今から○時△分まで話します。」、「最後に質問の時間を設けます。」と伝えておくと、その心づもりで聞いてもらえます。何も伝えずに、唐突に「質問はありませんか?」と言われても困ります。

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コメント
話すということは
言葉の列車を紡ぎ出し
相手に内容を伝えていきます。
インスピレーションのように
一瞬のうちに伝えることは出来ません。

したがって
最初に全体像を与えることは
聞き手にとって
話を理解するため
とても重要なことだと
改めて認識させられました。








ニュース放送では?


 話の地図は、ニュース放送で言うと「リード」に当たります。放送では、どこで文章をちょん切られてもいいように、大事な「リード」から始め、「本記」「理由・原因」「見通し」「エピソード」という順に話していきます。起承転結ではありません。だんだん文章も長くなるので、ちょうどピラミッド型になります。

 これを、日常会話にも応用するといいと思います。「きょうはショッキングなことがあってね。」と始めると、聞き手は「えっ? どんなことだろう?」と身を乗り出します。

 「NHKスペシャル」では、まずはさまざまな内容を付箋で書き出します。これを対象化といいます。続いて「絞り込み」をします。このとき、「図解」のスタイルにしていきます。最後に「並べ替え」です。どういう順に提示すると効果的かを考えます。この後、さらに「階層化」(枝分かれ作業)が続きます。これも、ニュース放送の記事のスタイルと一緒です。

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コメント
作文でもそうですが
冒頭の部分で
いかに引きつけるか?
誰もが重要だと認識しています。

報告を受けるとき
「結論から言いますと、……」と
話し始める人があります。
やはり
その後の話の構造も
とても理解しやすいスタイルとなっています。

私の母の場合は
多くは時系列です。
腰を落ち着けて
せっかちにならないで聴く必要があります。