要約力
第3章

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2014.9.8(月)


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全体像











要約は習慣


 「要約」の力は天性のものでは、むろんありません。日常生活においては、要約が必要な場面はふんだんにあります。そのときどきに、「要約」の意識があるかどうか? そこがポイントです。要約の意識や習慣があるだけで、要約力はめきめき力を伸ばします。

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コメント
要約学習の授業中
私はよく
子ども達に言います。

要約学習の授業は少ないけど
要約学習で身に付けるべき場面は
日常生活において
ふんだんにあります。

あ、これは
要約学習の勉強だ。
と意識するだけで
ぜんぜん違います。










フィルターにかける


 何かの情報を求めて一冊の本を読む場合、読者(あなた)の関心度によって、自然に情報にフィルターがかけられています。個人によって情報価値に軽重があります。自分が求めている情報は、「必要情報」として熟読もし、ストックもします。

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コメント
一冊の本を読んでも
その内容を再現してもらうと
十人十色が普通です。

学力テストの要約とは違います。

なぜなら
ここで述べられている通り
一人一人
同じ本に向かっていても
求めるものがそれぞれ
違う(ことがある)からです。

要約学習の授業においては
学力テストの要約を求めます。

両者の違いは
いずれどこかで
子ども達に伝えないといけません。










関連づけて覚える


 脳細胞は、一日10万個も死滅します。しかし大丈夫です。脳細胞は千億個もあります。死滅する細胞は、30年で10億個。つまり、脳細胞全体の 1/100 でしかありません。

 ところで、脳細胞がいくら多いといっても、「丸暗記」は効果が上がりません。記憶に残りません。では、どうすればよいか?

 「関連づけて覚える」ことがコツです。こうすると記憶中枢に残り、いつでも引き出せます。大事なのは脳細胞の多寡より、ネットワークづくり(高度な頭脳活動)です。

 こういう視点から、久恒啓一 氏が提唱しておられる「図解」は、有力なツールです。

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コメント
一日10万個も死滅!
この数字を聞くと
老化=脳細胞の減少=!!!!!
と連想します。


ここで述べられているように
大事なのは
脳細胞のネットワーク。
これは
鍛えることによって
ぐんぐん広がり深まります。

若いとか年とか
関係なしです。
嬉しい情報です。

それにしても
図解(要約学習で言う「図式」)は
脳細胞のネットワーク化
関連づけて覚えることと
深く関わっているとのこと。
なるほど
胸にすとんと落ちる言葉です。










情報のストック


 情報をストックする上で、重要なことが二つあります。

 一つは、論拠に目を光らせることです。いい意味で「批判的精神」を発揮することです。この姿勢が「論理的思考」を養うとともに、「一本筋が通ったプレゼン」に近づけます。

 もう一つは、情報の背景に目を向けることです。例えば、アメリカがイラクへの軍事行動を起こした背景は、一般的には「9.11を忘れるな」を基点としたテロ撲滅とされています。が、実は「石油の利権」争いが背景にあるのです。こうすると、さまざま謎が解けていきます。

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コメント
賛成か反対かが問題ではありません。
なぜ賛成なのか
どこが反対なのか
その論拠です。

日常生活では
感情面が表立って
ついつい
この重要なことを忘れがちです。

批判的精神は
ただ一人になったとしても必要です。
むろん
自分にも向ける必要があります。
また
テレビ・新聞・有名人など
権威あるもの(人)に対しては
無条件で受け入れる傾向が
誰にでもあります。

特に気をつけたいことです。










図解


 久恒啓一 氏(宮城大学)が提唱している「図解」は、要約強化に有用なツールです。

 さまざまな情報に接した場合、「必要な情報は?」「因果関係は?」「強調すべき点は?」「細く・参考情報は?」などが、図解によって整理されます。全体像が、スッキリ、ハッキリと脳に刻まれます。

 何事も決めつけてはいけません。ちょっと高みから、「メタ認知」で見直すことが重要です。「図解」は、そのときに威力を発揮します。

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コメント
何本となく
これまで私は
図式を書いてきました。

そして思うのは
全体像が分かると
頭の中に
情報がスッと入ってきます。

アウトプットも
一気に楽になります。

子ども達のみならず
大人の皆さんにも
この図解(図式)を
日常生活の中に
当たり前のように
取り入れ活用してほしいと
心から念じながら
要約学習の授業を行ったり
このホームページに書き込んだりしています。