図式化
歴史の教科書
〜武士の成長〜

.

2014.6.7(土)


要約学習の部屋に戻る
「長文を図式化する部屋」に戻る



 上の写真は、中学校「歴史」の教科書(東京書籍)です。自分が中学校時代と比べて、格段に写真・絵図が紙面を覆っていることに、まずは驚きました。

 もっとも、社会科は国語科ではありません。読解力を養成する教科ではありません。大事なことは、書かれた内容をいかにして理解してもらうか? ……自然と写真や絵図が多くなります。

 さて、「要約学習」で鍛えている「図式力」ですが、社会科においても大いに威力発揮です。教え子が、受験勉強の時に「図式」が役立ったと言ってくれたことが幾度かあります。 ……そうです。図式は、さまざまな学習場面でも活用してほしいのです。

.













武士の成長
〜全体像〜











豪族や武官が
武士に成長


 有力な農民が土地を開墾し、次々に「領地」にしていきました。これが「豪族」へと成長です。

 一方、在京にあっては、貴族の警護にあたっていた「朝廷の武官」が実力を蓄えていきました。

 この豪族と武官とが交流することによって、「武士」へと成長していったのです。

.








源氏と平氏


 武士は集団化して「武士団」を結成し、さらに力を誇示するに至りました。なかでも、東国の源氏、西国の平氏は、大きな武力を持つまでに成長。白河天皇(⇒白川上皇)は、この武士団を取り込んで、新しいスタイルの政治を展開しました。

.








武士の存在感


 全国各地で武士の反乱が起きましたが、なかでも関東の「平将門の乱」、西国の「藤原純友の乱」は大きな混乱をもたらしました。

 この乱を起こしたのも、乱を鎮めたのも、いずれも「武士」だったことが、この時代を象徴しています。その後、武力による混乱は、「保元の乱」「平治の乱」へと発展していきました。

.










 こういう戦乱にあって、平清盛は対抗勢力の「源氏」を破り、ついに武士(平氏)が政治に大きな力を持つに至ったのです。

.