こういう優しい心の持ち主の二人ですから、はなむけの言葉は必要ないかも知れません。が、私の大事にしている言葉の一つを送ろうと思います。
それは、「恕」ということばです。「恕」という漢字は「怒る」という漢字によく似ていますが、意味はぜんぜん違います。「女」という字の右横に「口」という字を書いて、下に「心」を書いて「ジョ」と読みます。
子貢という弟子が、孔子という先生に聞いたそうです。「人が生きていく上で大事なことはいろいろとあると思いますが、一つだけに絞るとしたら、どんなことでしょうか?」。すると、孔子が答えました。それは「恕」だよ。自分が人からしてほしくないと思ったことは、決して言ったりしたりしてはいけません。
子貢問いて曰く、「一言にして以て終身これを行なうべきものあるか。」と。子曰わく、「其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿かれ。」と。
子貢問曰、有一言而可以終身行之者乎、子曰、其恕乎、己所不欲、勿施於人也。
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とりわけMくんには、これからの人生、いろんなことがあると思いますが、いつでもどこでも、Mさんの立場に立って物事を考え、Mさんの気持ちを大事にして行動を決めていってほしいと思います。
そうすることによって、明るく楽しい家庭を築くとともに、豊かで充実した人生を歩んでいってください。
本日は、本当におめでとうございます。