ヤドカリとイソギンチャク
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2014.3.26(水)
再掲=2018.8.16


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文章を絵にした方が
手っ取り早い
分かりやすい例として
この教材を
再度
取り上げました。



お互いの関係は?


 ヤドカリは背中に、ベニヒモイソギンチャクを2個〜4個乗せて歩き回っています。中には、9個も乗せているヤドカリもいます。これは、お互いに助け合っている風景です。

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実験・観察


 実験・観察をしてみました。タコと、イソギンチャクを乗せていないヤドカリとを容器に閉じこめてみました。するとタコはすぐにヤドカリをかみ砕いて食べてしまいました。

 ところが、背中にイソギンチャクを乗せたヤドカリの場合には、タコは近づくものの足を引っ込めます。ついには逃げ出してしまいました。

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以下は省略します






理由


 タコがなぜ逃げ回ったのか、それはイソギンチャクの触手にあります。何かが触れると針が飛び出します。敵を痺れさせるのです。

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ヤドカリは刺されないのか?


 ところで、ヤドカリはこの怖い針を持っているイソギンチャクを、どのようにして背中に乗せているのでしょうか?

 観察してみると、いとも簡単にイソギンチャクを石から離して、貝殻の上に押しつけています。ハリが飛び出さないのです。

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なぜか?


 ハリが飛び出さない理由は、イソギンチャクにとってヤドカリの背中に乗っかることは、自分にとって都合がいいからです。自分で移動することが出来ないイソギンチャクにとって、ヤドカリの背中にくっついていると移動できます。えさをとるチャンスが増えるのです。だからです。

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