2014.3.2(日)
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新聞の記事を図式化しました。これは、以前「コメントの部屋」で取り上げた記事です。 23.12.11(日) 入試に小説なぜ出ない?
全体像
各大学では出題しない傾向
小説は、高校のどの教科書にも必ず掲載されている。しかし、大学入試においては、センター試験では毎年出題されているが、各大学入試では敬遠(国公立大10%・私立大3〜5%)される傾向にある。 石原教授(早稲田大学)は、「センター試験の問題は、設問自体を長文にして読解力をみているに過ぎない。」とし、高校の授業に「文学」の教科を新設すべきだと主張している。むろん授業に於いては成否はつけない、採点もしない。
なぜ入試で 文学が敬遠されているのか?
なぜ入試で小説が取り上げられなくなったのか? 理由の一つは、小説は解釈の幅が広く採点しにくいことにある。例えば、「バカ野郎!」については、親愛の情がこもっているという見方もできるし、単なる叱責だとする解釈も否定しきれないケースもある。。
二つ目の理由
二つ目の理由は、文学の出題は「道徳」との関わりが深いことにある。以前は道徳的な共通理解が、出題者と解答者の間にあった。が、今は価値観の多様化時代。例えば、殴る行為が愛情表現ととるか、暴力ととるか、受け止め方は千差万別だ。
それでも大学入試に 文学を出題すべき
作家の阿刀田氏は、「母国語はコミュニケーションの道具である一方、『脳そのもの』でもある。曖昧な部分があるのが文学であり、小説を学ぶことは計り得ない部分を探ることにつながる。」とし、大学入試に文学も出題すべきと主張している。
打開策
石原教授は更に主張する。「あえて小説を出題するなら、自由に解釈を書かせて、採点者の好みで大学が求める個性を評価するしかない。」 一方、作家の阿刀田氏は「記述式にすれば、普通によいものは採点出来ます。」と話している。
23.12.11(日) 入試に小説なぜ出ない?