氷室(ひむろ)
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授業対象=中学生
実施=2026年11月実施予定


2026.9.23


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全体像


教材


�@ 「氷室(ひむろ)」とは、冬場にできた天然の氷を夏まで保存しておくための部屋や穴のことで、「古代の冷蔵庫」といえる施設です。その歴史は古く、『日本書紀』にも奈良県天理市付近の氷室で採取された氷が朝廷に献上された記録が残されています。江戸時代には、加賀藩が現在の金沢市から江戸の徳川将軍家へ氷室の氷を贈る習慣がありました。この献上日にちなむ旧暦6月1日の「氷の朔日(ついたち)」に氷室の氷を食べると、暑さに勝てるという言い伝えが、全国各地に残っています。

�A 氷室の構造には、穴や洞窟を利用したものから茅葺き屋根を載せた小屋タイプまで様々です。溶けやすい氷を夏まで保管できた秘密は、自然の物理現象である「気化熱」にあります。敷き詰めた藁や茅などに含まれる水分が蒸発する際、周囲の熱を奪うことで内部の温度上昇を抑えます。この仕組みは日本だけでなく、世界各地で独自の工夫を凝らして夏まで氷を残しています。

�B 現在も日本各地に氷室ゆかりのスポットや伝統行事が残っています。発祥の地とされる奈良県天理市福住町の「復元氷室」では氷の切り出しや「氷まつり」が行われるほか、奈良市の氷室神社では「献氷祭」を開催。石川県金沢市の湯涌温泉では「氷室開き」、群馬県の草津温泉では「氷室の節句」など、先人の知恵と歴史を体感できる取り組みが今なお大切に守られています。

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