@ 1914年に日本初のエスカレーターが設置されてから、100年以上が経ちます。日本中に普及するうち、いつからか「急いでいる人のために片側を空ける」という習慣が生まれ、 各地で定着しました。しかし近年、この乗り方が題視されています。空けた片側を通ることによって、人や荷物にぶつかったり、バランスを崩して転倒する事故が起こっているためです。
A 名古屋市では、2023年に「エスカレーターで立ち止まること」を義務づける条例(法律)が決められました。エスカレーターでの立ち止まりについての条例は、埼玉県に続いて全国で2例目です。違反した際の罰則はありませんが、安全を考慮して条例化に踏み切りました。
B さらに名古屋市では、「なごやか立ち止まり隊」というユニークな活動もスタートしました。「なごやかに
STOP してね」と書かれた大きな手形のボードを背負ったスタッフが、エスカレーターの両側に立つという活動です。後ろの人は、大きな手形によって空いたスペースがなくなり、物理的に歩けなくなります。立ち止まるだけではなく、右側を空ける習慣にも意識を向けて高けて欲しい、と考案されました。ケガや病気などで左側が使いにくい人もおり、誰もが安全に利用できるよう、片側を開ける習慣が変わっていくことが望まれています。