@ イグ・ノーベル賞とは「人々を笑わせ、考えさせる研究」に贈られます。明治大学の宮下教授らは、「電気を流して食品の味を変える研究」で、2023年にイグ・ノーベル賞を受賞しました。箸やスプーン、ストローなどに電流を流すことで、食べた時に感じる味覚が変わる、という研究です。
A この研究を活かして、大手飲料メーカーのキリンと共同で開発されたのが「エレキソルト」というスプーンとお椀です。それぞれ人体に影響のない、弱い電流が流れるようになっています。これによって、塩分に含まれているナトリウムイオンをスプーンやお椀に集め、箸に触れるナトリウムイオンを増やし、塩分(=しょっぱさ)を感じやすくする、という製品です。エレキソルトを使って食事をすると、塩味を約1.5倍感じやすくなるといいます。
B 少ない塩分でも、味を強く感じることができるエレキソルトは、高血圧など病気の治療で減塩食(塩分を控えた食事)をとらなければならない人が楽しく食事ができるように、という願いを込めて作られました。2024年5月に販売を開始し、「買えるイグ・
ノーベル賞」として注目を集めています。