@ 太陽が光り輝いている原理(=仕組み)は、太陽の中心部で水素の原子核どうしが核融合して(くっついて)、ヘリウムに変わっているからです。この原理を利用して発電しようというのが「核融合発電」です。核融合発電は、太陽が熱と光を発すると同じ現象を地上で人工的に起こし、膨大なエネルギーを取り出す「次世代のクリーンエネルギー」と言われています。現在の原子力発電で使われる「核分裂」は、重い原子核(ウランなど)を割ることでエネルギーを出しますが、核融合はくっつける反応であり、仕組みが根本的に異なるのです。
A 燃料は、海中に豊富にある「重水素」と「三重水素(トリチウム)」を使います。核融合が起こると、1億度以上の超高温(プラズマ状態)が発生します。核融合発電のメリットは二酸化炭素を排出せず、資源がほぼ無限で、暴走の危険性も核分裂より低い(安全)とされています。ただ、課題は「超高温のプラズマを長時間閉じ込めるための高度な技術と、膨大な開発コスト」です。
B 日本の核融合科学研究所や韓国のKSTARなどが、核融合に必要な1億度以上のプラズマを生成・維持する実験に成功しています。また、フランスなどが強力な磁場でプラズマを閉じ込めるための「熱核融合実験炉(高温超電導マグネット)」の実用化に成功しており、現在は装置の小型化に取り組んでいます。世界の先端技術は「核融合発電」の実現に向けて、着々と歩んでいるのです。