@ 浜田市弥栄町はいまだに信号機も設置されていない、平地の少ない山間(やまあい)の自然豊かな場所に位置しています。その町の北側にある、弥畝山のふもとに「やさか共同農場」があります。50年前、県外出身者ばかり数人で入村し、農業共同体を立ち上げようと集いました。何もない原野を借り、木を伐採し、土地を耕しました。そこにプレハブ住宅を建てて生活がスタートしまました。初めは、地域の人に野菜の育て方を教えてもらったり、農作業の無い冬は出稼ぎに行ったりもしました。
A そして今、11人いるメンバーの10人がIターン者(町外から移住した人)で、若者も多数います。私達がこだわっているのは「有機農業」です。有機農業とは、「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと」「遺伝子組換え技術を利用しないこと」を基本としています。メンバーの中には「他県の大規模農業で、大がかりな農薬散布をして米作りをしていました。でも、こりゃいかんと気づいて、ここ弥栄にやってきました。」と話す若者もいます。
B 清水康彦代表は話しています。米をめぐっては、収穫後の農薬使用が問題視されている「アメリカ産の輸入米」が増える見通しです。しかし、健康のことを考えると主食の「米」は安ければいいというものではありません。ここ「やさか共同農場」では、安心安全で美味しい米にこだわった弥栄地区のブランド米「秘境奥島根米」を届けるよう頑張ります。