@ 平成13年度、飯南地域中高一貫教育が本格的にスタートすると同時に、頓原中・赤来中から飯南高校へ進学する生徒には、ペーパーテストが課せられなくなりました。「特別選抜検査」と称して、推薦入試と同じような「特別な検査」が課せられています。
A 受験期にさしかかった中学3年生にとって、選抜試験(ペーパーテスト)がないということは、受験という重圧を体験できません。「落ちるかもしれない」と不安になったり、「石にかじり付いても合格するぞ!」、「1点でも点数を伸ばすよう受験勉強を頑張るぞ!」と机にしがみついたりする、いわゆる「受験生の緊張体験」をすることがありません。これは中学校時代に学力を伸ばすという面で、大きなマイナスになりかねません。
B 保護者のアンケート調査(中高一貫教育が始まって数年間の調査)では、ペーパーテスト実施に賛成が60%を超えていました。「わが子は特別選抜検査ではなく、一般入試で合否を決めてほしい」と学級担任に直訴するケースもありました。町外からの入学生が、半数以上に達した飯南高校です。同じ条件で入学を競う意味からも、受験生という緊張感を体験する中で学力を伸ばすという視点からも、ペーパーテスト復活を期待する声が今でもあります。