@ 近年の人手不足や人件費高騰(給与が高くなる)などを背景に、小売店や飲食店を中心に無人化の動きが加速しています。飲食では、餃子の無人店舗が全国に急拡大しました。また、大手コンビニエンスストアも続々と無人店舗(実験店)を出店、洋品店や古本屋などにも広がっています。
A クリーニング業界でも無人店舗の導入が始まっています。福岡では、初のクリーニングの無人店舗「龍洗濯室」がオープンしました。24時間営業なので、忙しくてクリーニングに行く時間がない人に便利です。「龍洗濯室」では会員制を採用しており、毎月上限枚数まで定額(=同じ料金)で洗濯物を預けることができます。利用方法は「ランドリーバッグ」に洗濯物を入れて「預入ボックス」に投入すれば後日、所定のロッカーに戻ってくるという簡単な仕組みです。
B 無人クリーニング店開業の大きな課題は、持ち込まれた洗濯物1点1点を識別(区別)して料金計算することです。そこで、1点1点を識別するのではなく、洗濯物の種類ごとに上限枚数を設け「定額制」(=同じ料金)にしました。例えば、シャツ・ブラウスのプランなら、月10枚までで5,500円というような形です。また、防犯面にも配慮しました。店舗の入り口は二重扉になっていて、扉は会員カードをかざさないと開かないようになっています。盗まれることはありません。