@ 「子どもの花粉症」に関するアンケートの結果では、0歳〜16歳の子どもの約4割が「花粉症と診断された」もしくは「花粉症だと思う」と回答しています。子どもの花粉症が、なぜ増えたのでしょうか。原因の一つとして、現代の子どもたちは外で遊ぶ機会や時間が減っているため、さまざまなウイルスや細菌に触れる機会が少なくなっています。それにより免疫が変化し、本来は害のない花粉にまで免疫反応を起こしていると考えられています。実際に、室内で過ごすことの多い子どもが急に屋外で花粉を浴びてしまう方が、花粉症を発症しやすいという調査結果が出ています。
免疫=細菌やウイルスなどから、わたしたちの体を守ってくれている体の働き。
A 子どもの花粉症対策は大人と同じです。花粉の飛散が多いときは外出を避けます。どうしても外出するときにはマスクを付け、帰宅したら外の花粉を屋内に持ち込まないよう、玄関先でしっかり花粉を落としましょう。花粉が落ちやすい衣類を身に着けることも大事です。
B 花粉症の症状が出ている子どもの約4人に1人は、「授業に集中できない」と答えています。それにもかかわらず、約3割の親は「子どもの花粉症対策をしていない」ことも明らかになっています。子どもの花粉症は、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患と関わりがある場合もあります。もし花粉症の症状が出てしまったら、早い段階で病院で診てもらうようにしましょう。