@ 魔法びんの多くが「ステンレス」という金属でてきています。その理由の一つは、ステンレスは熱を伝えにくいからです。熱を伝えにくいと熱いお茶は冷めにくいし、冷たいお茶は温まりにくいというわけです。
A その上、魔法びんは「真空断熱構造」になっています。ステンレス製の魔法びんを縦に半分に切ると、壁や底が二重になっています。 内側のボトルのことを「内びん」、外側のボトルのことを「外びん」と呼んでいます。この内びんと外びんの間には隙間が開ています。この隙間は「真空」になっています。宇宙は真空です。真空は空気など何もありません。空気がないと熱は伝わりません。熱の移動も起こりません。したがって、この小さな隙間が保冷・保温に役立っているのです。ここういう二重構造のビンのことを「真空断熱ボトル」と呼んでいます。
B さらに魔法びんは、壁がつるつる・ぴかぴかになっています。実は、魔法びんの「内びん」に金属を塗って鏡のようにすることによって、魔法びんの壁や底から出ようとする熱を反射しているのです。この鏡のような内ビンが、保冷・保温に役立っているのです。