@ 全国中学校体育大会(全中)は、1979年にスタートしました。しかし、急激な少子化で生徒数が減っている一方、大会規模は変わらない現状を踏まえて、日本中学校体育連盟は「部活動の見直し」を進めてきていました。そして6月8日、「全中の規模を2027年度から縮小する」と発表しました。具体的には、水泳・体操・ハンドボール・スキーなど、9競技が開催されなくなります。逆に継続させる競技は、陸上競技・バスケットボール・サッカー・軟式野球・バレーボール・ソフトテニス・卓球・バドミントン・柔道・剣道・ソフトボール(女子)の11競技です。
A 全国大会を廃止する理由としては、少子化で部の設置率が低い競技が生じていること、夏季競技で暑熱対策が不可欠であること、大会運営に関わる教員の負担軽減、部活動の地域移行の推進に伴って地域クラブの大会参入が始まったことなどを挙げています。具体的な廃止基準としては、原則として部活動設置率が20%を切っている競技としています。
B その他、大会日程は各競技とも3日以内とし、参加者数と開催経費の3割減を目標とします。また、各都道府県の代表が出ている競技は、各地区ブロック大会を経るなどして出場数を減少させます。さらには、原則はトーナメント方式のまま続けるものの、敗退した選手やチームが交流できる試合などの創設を競技ごとに検討するとしています。