深海の金
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授業対象=中学生
実施=2024年5月実施


2024.4.4


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全体像


教材


@ 「金」の採掘は火山活動に関連しており、火山活動でマグマが噴出して地下水とぶつかることで金属が溶けます。その後、冷え固まり「鉱脈」となります。この過程でできた鉱脈は、金や銀の含有率が高い傾向にあります。ところで、金の価格は最近20年間、右肩上がりに高くなっています。10年前には1グラム約4,600円でしたが、今は約10,800円です。一方、2021年4月現在、日本で金の採掘が行なわれているのは菱刈鉱山(鹿児島県伊佐市)のみです。

A そういう中にあって2023年10月、「深海で噴き出す熱水から金の回収に成功した」というニュースが飛び込んできました。回収した場所は、青ヶ島(東京から南へ400Km)の海底700mです。この周辺海底には金が大量に溶け出していることが分かっていましたが、深海のことでもあり、回収方法に苦慮していました。そこに登場したのが、「ラン藻に金を吸着(くっつける)させて回収」という意表を突く方法だったのです。

B ラン藻と呼ばれる藻の一種は、金を吸着できる性質を持っています。そこで、ラン藻を加工して作ったシートを海底に沈めて回収し、1000度で加熱する(シートは燃えて金だけが残る)という奇想天外な方法です。そして、見事に成功したのです。しかし課題があります。いかにして回収コスト(費用)を低く抑えるか? これからも課題解決に向けて挑戦が続きます。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ





この教材を使った学習
20〜25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)

  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)

  5分……図式を見ながら文章化
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