@ 2023年に200万人を突破した「日本で働く外国人の数」はその後も増え続け、2024年10月末時点で約230万人です。さらに衝撃的なデータもあります。「日本の将来推計人口」によると、2070年に国内の外国人は全体の11%になると予想しています。
A 外国人労働者が急増している背景にあるのは、日本の少子高齢化です。総務省の「情報通信白書」(人口問題研究所)によると現在、日本の労働人口は約7000万人。これが2050年には約5000万人にまで減少するとされています。産業を維持するためには、海外から人を呼ぶしか方法がないという計算になります。ちなみに、日本の賃金を高いと思ってくれる国の人しか来てくれません。例えば、ベトナムの平均月収は日本円で約8万円、ネパールは約3万円、ミャンマーは1万円です。手取りで月約15万円という今の日本の給料水準は、これらの国の人にとっては魅力的です。
B 外国人の数は東京都が最も多く、全国の約20%を占めています。現在、中国・ベトナム・韓国・フィリピンの順で多く、中国と韓国はその割合が年々減少しています。代わりにが、東南アジアの人々がどんどん増えてきています。なお、外国人の受け入れは、建設業、農業、介護、宿泊・観光業などの分野で積極的に行われています。