@ 「年賀状じまい」(年賀状のやり取りを辞める)をする人が年ごとに増えています。日本郵便によると、2024年用は14.4億枚で前年比12%減、14年連続の減少となっています。高齢者100人を対象とした調査によると、年賀状をやめた50人の理由は「意味が見いだせなくなった」(27人)が最も多く、「終活や断捨離の一環」(22人)が続いています。また、やめていない50人からも「慣例だからしょうがなく続けている」(5人)、「そろそろやめたい」(6人)との意見がありました。
A 一方で、完全に年賀状のやり取りを辞めた高齢者に聞き取りをしたところ、「誰ともつながりがなくなった」「元日に何もなく、心にぽっかり穴が開いたようだ」との声が聞かれました。また、相手が亡くなったことが分からなかったり、数年後に知ったりするケースも出てきているとのことです。そこで、「やめる」「やめない」の二択ではなく、「出したい人」と「出さなくていい人」を仕分けし、数年かけて枚数を減らすという方法が考えられます。
B 分類の基準は人それぞれです。例えば形式的な付き合いの人や、メールなどで新年の挨拶ができる人、日常的に顔を合わせる人などは「出さなくていい人」となると思われます。一方で、古里の友人や恩師、今後も個人的に繋がっていたい人(自分が輝いていた時代を思い出させてくれたり、これからも心を通わせ合っていきたい存在の人)などは、「出したい人」の候補となります。